つみき
掃除をしていた時の話だ。
私が、掃除機をかけていると8の数字が書かれたつみきを見つけた。
その8のつみきは数字のつみきが置かれている所とは大分離れた位置に置いてあり、普通ならば誰も行かないような所に落ちていた。
驚愕した。
何故8なのかと。
例えば、意味のある数字として1.2.3.4,6.7.9が挙げられる。
最もポピュラーな数字は1,2,3だと思う。
よくあるインテリアで、1,2,3と飾られているものを目にするだろう。
一方で、4,6,9は忌み嫌われる数字と言われている。
4は死を連想し、6は海外では悪魔の数字(正確には666)、9は苦しむを連想されるため、マンションやホテルでは敢えて四階や九階が無い所もあるという。
7は言わずもがなラッキーセブンと言われ、パチンコでも7が揃うと球が出てくるし、縁起が良いとされている。
そして、意味のない数字の5,8。
個人的には、5は数字でも真ん中に位置し掛け算でも5の段は後ろの数字が5か0なので、好きなのだが、何故敢えて8を選んだのか?
誰がそこに置いたもしくは落としたのかは不明だが、手に取ったのは確実である。
私は懸命に考えた。
当時は5月、月は関係ない。
ふと、閃いた。
もしかすると、手にしていた主の誕生日なのではないか?
それならあり得る。
一般的に言われる数字では意味を成さなくとも、その人にとっては意味がある数字になってくる。
これはただの空想のため、真偽は謎だが私はその8の数字をもとのつみき箱の中にしまった。