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転生チートってお約束じゃないの?  作者: ちょき
少年期
6/18

セグメ

いつもありがとうございます。


自分って文字数少なすぎ?

(なんだ!? 意識が… 引っ張られる!)


腕輪に意識を向けた瞬間 不思議な感覚に襲われてすぐに意識を解いてしまった。

宝物庫の事件から1週間程たった。未だに部屋で大人しくしている日々が続いている。何度か腕輪で魔法を使おうとしてみたが毎回不思議な感覚がして魔法を使うにいたっていない。


『トントン』ノックされて扉を開けずに声がしてきた。


「セグメです、よろしいですか?」


自分は軽く返事をすると扉を開けた。目の前には出会った時の様に綺麗に整えられた金色の髪を肩まで下ろし微笑んでいるセグメの姿があった。部屋の中へ案内してテーブルに腰掛ける。


「体調はいかがですか?」自分の方を見て問いかける。


「問題ありませんよ、部屋に居てばっかりなので体が鈍ってしまいます。」元気にそう答える。


「呪いの腕輪には体調を崩す物も有ると聞きます。何か有りましたら遠慮無く言ってくださいね。」そう言って微笑むと腕輪の方に視線を向けた。


「本当に大丈夫ですよ。心配お掛けして申し訳ありません。セグメ様。」

腕輪を触りながらそう答える。


「それでも安心しました、こうしてお話出来て。」


微笑むセグメ、やっぱりかわいい。


「セグメ様はこの腕輪の事をどのように聞いていますか?」


「私は、ダインがライス団長と宝物庫に行って紛れ込んでた呪いの腕輪をダインがはめてしまった。と聞いています。違うのですか?」


「いえ、確認しただけですので気にしないで下さい。そういえば計算の方は上達しましたか?」


それから屋敷内の最近の話しを聞いて最後にもう一度自分の体調を気にして部屋を出て行った。


(セグメは大事な腕輪だった事や光った事は聞いていないか。)


それだけ確認して部屋の中で筋トレすることにした。その後夕食がすんだ頃ライス団長が訪ねてきた。

「ガイゼル様がお呼びだ。」と言うと自分を連れてガイゼルの私室に案内された。


「体調はどうだダイン君?」


「何も問題は有りません、いたって健康です。」


ガイゼル様は一息つくと


「明日から今まで通り生活してもらう、余り閉じ込めておくわけにもいかないし…


セグメがうるさいからな。」


どうやらセグメが自分を早くふつうの生活が出来るように働きかけてくれたらしい。


「セグメは今まで年の近い友達がいなかったからな、仲良くしてやってくれ。

後、今回の事はダイン君が呪いの腕輪をはめただけって事になってるからそこらも頼むな。」


自分は大きく頷き部屋を出ようとする。


「それともう1つ、来週セグメを領内の視察に同行させる。ダイン君も一緒に行きたまえ。

今回はいつものような山賊退治ではなくセグメに領内を実際に見せるのと村長達への顔みせだ、危ない事はない。

君の生まれ育ったグリ村も予定に入っている元気な顔を見せてあげなさい。そのつもりで励みたまえ。」


「分かりました。」今度は大きく返事をして部屋を後にする。


(グリ村かまだ少ししか経ってないけと元気にしてるかな…

父さんも母さんも厳しかったけど何だかんだ優しかったし、妹も元気にしてるかな~

でも何と言ってもセグメとの旅行だよな~

頑張っていいとこ見せるぞ!)


セグメが自分の為に頑張ってくれたことが嬉しかった。今までセグメは持ち前の人当たりのよさで自分と接してくれていると思ってた、でも今回の事で1人の友人として見てくれたんだと思えた。それが今日分かって腕輪の事やチート人生の事を忘れて精一杯現状で努力してもいいと思った。


「頑張るぞ!」気合いを入れ直して眠りについた。



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