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転生チートってお約束じゃないの?  作者: ちょき
2章~剣の聖地
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剣の聖地

剣の聖地。

王国の西にあるリーゼ山脈の中腹にあり、どの国にも属さない中立地域になっていて。聖地で一番強い人が剣聖を名乗り聖地を治めている。

町の中に聖域と呼ばれるダンジョンがある。難易度は低くレアなアイテムは入手し難い。しかし、ボスを一人で倒すと不思議な力をを得ることが出切る。力を得た者は剣王を名乗り、莫大な地位と名声が手に入る。このような聖域は他にもあるらしい。


途中の村で聞いた話だとそんな場所らしい。

(クルフの体の場所を知ってそうな奴は聖域の中で間違い無いか?)

『あぁ 間違いない。』

(中にはどんな奴が居るんだ?)

『それを言う必要は無い。いいから行け!』


まぁいいか。久しぶりにゆっくりと休みたいし、聖地とやらに入るか。


俺は聖地の門の前で確認を済ますと見張りへと歩いていく。木製の両開きの門で見るからに頑丈そうで大きく剣を用いた紋章が描かれている、脇には1人用の小さなドアも付いている。二人の見張りは静かに門を守っている、1人は手に槍を持ちもう1人は腰に刀を差している。


「そこの者、止まれ。」刀の見張りが俺が止まるのを確認すると言葉を続けた。

「剣の聖地に何の用だ?」

「ここにある聖域に入りたくて来ました。通して貰えますか?」

「お前のような子供が入れるような場所では無いぞ。無理せず帰った方がいい。」


精神年齢は大人なんだけどな~、と言うわけにもいかないし帰る訳も場所も無い。


「帰る訳にはいかない。入れて下さい。」

「…決意は固いか。なら、説明しよう。

聖域は難易度が低いと言ってもダンジョンだ。無理して入り死んでしまう若者が多いため聖域に入るには条件を付けている。」

「条件ですか?」

「そうだ…。この聖地での3年以上の修行経験か剣王様の推薦が必要だ。そして、剣の聖地に入る者は簡単な試験をしている。これは修行を望む者を全て受け入れるとすぐにここが一杯になるからな。」

「その試験は自分でも受けれますか?」

「それは可能だ、特に年齢制限は設けていない。今から受けるか?」

「お願いいたします。」


刀の見張りは答えを聞くと俺を門の中の小さな広場へ案内して近くに有った鈴を2回鳴らした。


「試験は剣王様の立ち会いのもと3年以上の修行者と戦ってもらう。勝つ必要は無い、力が認められれば合格だ。試験官は私だ、武器は何を使う?」

そう聞くと試験官は壁に掛けてある木刀を手にした。


「自分の剣は途中で壊れてしまいました。よろしければ一振り貸してもらえませんか?」

もちろん嘘だ。ここまで素手で修行してきたがその内武器は必要になるだろう、ここで剣の腕も鍛えれれば一石二鳥だ。


「いいだろう。」そう言うと試験官は壁の木剣を渡してきた。屋敷で使っていたショートソードと同じ形だ。しばらくすると1人の老人が現れた。


「待たせてしまったかね?」

老人は聞いてきた。とても老いたとは思えぬ張りのある声だ。紺色の袴に白い道着、真っ青な羽織を着ている。羽織の袖には赤い線が4本入り背中には門と同じ紋章の刺繍がされている。


「ラファエル老師、老師自ら来ていただけるとは、ありがとうございます。」

そう言って見張りは頭を下げた。



「なに、試験の様子を見るのもわしの大事な役目だよ。 彼が今回の希望生かね?名前は?」

「ダインと言います。よろしくお願いします。」そう言って頭を下げた。


「彼はまだ若く注意したのですが決意は固く試験をすることにいたしました。老師、よろしくお願いします。」

見張りの男はそう言うとこっちへ向き剣を構え、こう告げた。


「来い!!」


ここに来るまでに魔力を纏う事は出来るようになった。落ち着いて魔力を体に満たしていく、水面に浮くような感覚になる。見張りに向かい剣を構えた。




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