漫画で良くあるあれ
愛華と鈴から離れて、帰り道を歩く、
「それにしてもあいつらなんであんなに仲が悪いんだろうな……?」
そうなのだ、あの二人は会ったときから仲が悪い……
あいつらが初めて会ったのは小学校高学年のときだったな、鈴が俺の家に行きたいって言うから家に入れてそん時に始めて会って、
そしたらなぜか言い合いになって殴りあってたな、今思い出してもどうしてなのかわからないな……
と、考えていると、十字路まで来たいつもは商店街のある右に曲がるのだが、
今日は左に曲がって見ようかと、ふと思いついた。
この十字路を左に曲がると草原のある公園がある。
「……久しぶりに行ってみるか」
どこか懐かしさを覚えながら左に曲がるのであった。
☆☆☆
公園に着き、真っ先に向かったのはこの公園にある草原に向かった。
ここの草原は何の変哲も無い草原である。小さいときにはよく妹の愛華と来ていたのだが、ある日を境にまったく来なくなった。
「……今日はいい天気だ、眠くなるな」
俺は眠くなった意識を堪え、体を寝かせる。
「本当にいい天気だ……」
今の季節だとまだ暖かく、風も温かい、日差しもそれほどきつくないので絶好の昼寝日和だ。
睡魔が急激に俺を襲い、薄れいく意識を手放そうとしたその時、
ヒューーーーーーーー……
何かの落下音が聞こえた。しかし、薄れいく意識の中、そんなことを気にして入れなかった。
ヒューーーーーーーーーーーーーーー
いや待て、この落下音なんか近づいていないか?
薄れゆく意識を無理にたたき出し、周りを見る、しかし何の変化も無かった。
「おいおい、さっきから何の音だよ…さすがにこの音はおかしいだろ……」
だが、それは一瞬の出来事であった。なぜならーー
目の前で轟音が鳴り、衝撃波らしきものが俺を襲った。
「うおっ!」
後方に吹き飛ばされたが、下が草だった為大事には至らなかった。
けれど、体のあちこちが痛みを訴えるかのように悲鳴を上げる。
「くっ……い、一体……何が」
俺は昔読んだ漫画でこんな場面を見たことがあった。それを見てしまったが最後『いつもの日常』が壊れ新しい日常が始まると、
人間は愚かかな、好奇心には抗えなかった。痛む体を起こし、何が落下地点を確認しに行く……
しかし、どうしてこんなことになったのだろうーー
いつも道理に帰るのでなく、たまには寄り道をしてみようかと考えたからだろうが?俺は意を決し、落下物が何なのか確認する。そこで見たのがーー
羽を生やした二人の美少女であった。
「はっ?」
そうこれが俺、天津良太と、サーシャ・ディアボロス、シエル・セラフィムの初めての出会いだった。