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海に落ちた。  作者: fyin
9/10

【※ ごめんなさい、お月さま。】



 たぶん、好きだったんだと思う。

よくわからないけど、たぶんそう。



好きで、なんだかとても大切に思えて。

なんだかとても可愛く見えて。


そばにいて欲しいと、思えて。



消えちゃうのが、なんだかとても悲しくて。

悲しいけど、それだけじゃなくて・・・。



それから、それから、どう思ってしまったんだっけ?





「人魚さん、」





 呼びかけられて、なんだかとても嬉しかった。

そうだ、そうだ。

彼女はずっと自分の傍にいる、離れるなんて許せない。



 消えてしまうなんて、絶対にさせない。





「好きだよ、人間さん。」





 誰がなんと言おうと、彼女を離しなんてしないから。

想いを言葉にしながら、彼女を抱きしめた。

絶対、離さない。逃がしてなんかあげないし、ここから帰すつもりもないんだ。



 きっと彼女を見つけた時から、こうなることは決まってた。




そんな言い訳をして、泣いている彼女の涙を無視した。




好き、好きだよ。

ごめんね、好きになっちゃったんだ。



 許してなんて言わないよ、だからどうか消えないでいて。



星に祈るなんて迷信だけれど、見えない星空の星に祈った。








最終話、人魚視点のおはなしでした。

これでおしまいですが、思いついたらまた続きや小話を書くと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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