表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

決着

士郎は朦朧とした意識の中、胸元の十字架を無意識に握り締めていた。

そして、ある約束を思いだしていた。

一日前のこと、士郎は少女にこの十字架を渡された。

そして少女は言った。絶対に帰ってきて、と。

フェンリルはこのあと一人残らず士郎たちを殺すだろう。

そうなったら約束は守れない、それだけは困る、絶対にだ。

士郎は立ち上がった。そして、フェンリルと対峙する。

向こうはまだこちらに気付いていない。

士郎は殺気のこもった眼でフェンリルを睨み付ける。

武器は心もとない銃剣一つ、だが武器が何だろうとやることは変らない。

目の前の敵を殺して、無事に生還することだ。

立ち上がった瞬間、傷口が開くのを感じたが、アドレナリンが痛みを緩和させているようで、士郎はほぼ痛みを感じなかった。

士郎は出来る限り音を立てないように銃剣を槍のように構えながらフェンリルに突進した。

一瞬、一瞬だが、フェンリルは死角からの攻撃に反応が遅れた。

そして、その一瞬が命取りになった。

フェンリルが体をよじった時には銃剣がフェンリルの横っ腹に突き刺さっていた。

だが、そこで士郎は容赦せず銃剣の引き金を弾がなくなるまで引き続けた.

隻眼のフェンリルは倒れた。そして、士郎も。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ