Technical KnockOut
言うならば確実にT.K.O
ついにやられてしまった
突然の出来事
それは本当に衝撃的で勝ち目がない
まるで心臓をそのまま誰かに掴まれてしまったみたいにいつまでも痛くて
そこから目が離せない
廊下ですれ違い
休み時間に見かけ
楽しそうに笑う君を見る
「はぁ・・。」
とまるでため息をつきそうな午後だった
見るたびに、話すたびに
心臓が口から出てしまいそうになる
バレちゃいけないんだろうけど、もうこの世界の人みんなに知られているみたいだ
必死に本当にただ必死にそれを隠そうとしている
なのに、どうしてこうも顔が真っ赤で不器用な自分がいるんだろう
授業中、僕と目が合って笑いかけた
そんなあなたにさえも全部知られてしまっているような不思議な感じがしてふいに目をそらす
一種の条件反射
でも、また何かを望むような目で眺める
ドクドクと拍動が見る間に変わっていくのが分かる
自分の体のはずなのにどうしてコントロールすることもできないんだろう
どうしても
また少し苦しくなる
あなたと付き合えるかどうかっていうのは最初に考えておかなければいけないくらいに大切な事なのかもしれない
それでも、なぜか望む前にあふれる気持ちがある
こんな気持ちは本当に初めてで
何よりも僕に新鮮で
いつもよりも優しくなれる気もする
僕が見た中で一番美しくてキラキラと輝く君がそこにいる
夢の中みたいに優雅で
雲の上のようにゆるやかで
もう目が離せないんだ
いちばん最初に愛した人
あなたは一体、誰を見ているの?
それがもしも僕なら・・
それよりもあなたが大切と思える人になれるよう努力できたら
もうそれ以上、望むことはないのさ
そんな儚い恋で、すごく脆くて
自信もないのになんで好きなんだろう
どうして諦めがつかないのか
そう思うんだけど、こんな引きずる想いくれたのはそのあなたの輝く魅力
きっとそう断言できる
これだけは。
だから、僕はあなたにT.K.O