表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
何もしたくない魔王と勇者のスローライフ やる気のない世界の中心で  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

96/155

scene5 結論:何も分からないまま祝宴ムードへ

長々と続いた議論の末――

魔族評議会は、まさに“何も分からないまま”堂々たる結論を下した。


老魔族A

「よし……!

 魔王様はきっと勝利しておられる!

 帰還されないのは、その偉業の途中ゆえだ!!」


老魔族B

「おおお……さすが魔王様……!

 今ごろ人間界を跪かせておられるのだろう!」


老魔族C(小声)

「……いや、帰ってこない理由は他にも色々考えられると思うんじゃが……」


しかし、その控えめな疑問は、祝宴準備の音と熱気によって瞬時にかき消された。



老魔族A

「久方ぶりに“魔王勝利祝い”をするぞ!

 酒樽を全部持ってこい!」


老魔族B

「宴の準備じゃ! 飲め! 食え!

 世界は魔界のものだ!!」


若い魔族たちが走り回り、巨大な火鉢が灯され、テーブルには果てしない肉料理が積まれていく。


老魔族C(ますます小声)

「……本当に……そうなのか……?

 そもそも“勝利祝い”って、まだ何も確定しておらん……」


老魔族D

「小声で不安を言うのは祝いの場の作法に反するぞ!」


老魔族C

「……わしが間違っておるのか……?」



結局、合理的な疑問はすべて“大勢の空気”に押し流され、

魔族たちは“仮定の勝利”を盛大に祝う流れへと突入した。


こうして魔界にもまた、王国と同じく――

噂だけで盛り上がる祝宴と、実態ゼロの混乱が広がっていくのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ