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何もしたくない魔王と勇者のスローライフ やる気のない世界の中心で  作者: 南蛇井


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scene3 証拠ゼロ、想像100%の大議論

黒曜石の会議卓を挟み、

魔族評議会は真っ二つに割れていた。


――しかし、割れ方がひどい。



魔王勝利派の老魔族Aが、杖を叩きつける。


「魔王様は! 世界支配を粛々と進めておられるのだ!

 それゆえ報告がないのだ! むしろ誇るべきこと!」


うんうん、と周囲の老魔族たちが頷く。


その内容を理解しているかどうかは疑わしいが、

威勢だけは満点だ。


対して、勇者勝利派――と言っても数名――はおずおずと反論する。


勇者勝利派の老魔族C

「いや……本当に勝っておられるのなら……

 せめて魔王城の扉ぐらい……開いているのでは……?」


魔王勝利派の老魔族Bが机をバンッと叩いた。


「お前は魔王様を信じておらぬのか!!」


「ひぃっ」


老魔族Cは一瞬で黙り、肩をすくめる。


しかし勇者勝利派の別の者が、小声ながらも勇気を出して続けた。


「で、でも……城の結界が全く反応しておらぬのは……

 もしや、魔王様が……」


「言うでない!!」

老魔族Aが遮る。


「魔王様は常に上を行かれるお方!

 凡庸な我らなどに察せぬ策を巡らされておるのだ!」


※推測の粋を軽く越えて妄想に突入している。


勇者勝利派

「いや、でも……」


魔王勝利派

「いいから信じるのだ!!」


勇者勝利派

「す、すみません……」


完全に空気で押し切られた。



結果――


「魔王様はすでに世界掌握フェーズへ移行された」

「今は連絡がないのが正しい」

「むしろ音沙汰がないほど順調である」


という謎理論が大勢を占めることに。


老魔族たち

「「「さすが魔王様……!!」」」


こうして、証拠ゼロ・想像100%の結論が、

魔界全土へと拡散していくのだった。

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