表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
何もしたくない魔王と勇者のスローライフ やる気のない世界の中心で  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

74/155

scene3 夕暮れ、二人で並べる食卓

夕暮れの柔らかい光が、木造の小さな家の台所を満たす。

窓の外には、遠く丘のシルエットが茜色に染まっていた。


アザルはまな板の横で味見をして眉をひそめる。

「……うーん、ちょっと塩が強いかもしれない」


リオは笑いながら、整えた皿をテーブルに並べる。

「お前の料理に文句言うなんて、贅沢かもしれないぞ」


小さな声で返すアザル。

「……いや、でも、これも美味しい方だと思う」


二人の共同生活は、いつの間にか自然な日常になっていた。

戦う日々の緊張も、肩書きの重みも、ここにはない。

この家は、ただ二人の“家”であり、彼らの時間のすべてを包んでいる。


向かい合って夕食を食べるひとときは、

二人の一日の中で最も静かで安らぐ瞬間となる。


リオ(心の声)

(誰も俺に期待しない。怒られない。命令されない……

 こんな生活があったんだな……)


アザルもまた、心の奥で同じ安堵を感じていた。

ふと目を合わせると、互いに小さく笑みを交わす。


外の世界では魔王と勇者だとしても、

ここではただ二人の“暮らし”が存在していた。


柔らかな夕日の中、二人の影がテーブルに静かに重なる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ