表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
何もしたくない魔王と勇者のスローライフ やる気のない世界の中心で  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/155

scene4 任命の剣授与(ろくに使われていない)

国王は胸を張り、

 両手で豪奢な勇者剣を掲げた。


 陽光を受けた刃はキラリと輝く——

 輝くのだが、どう見ても“未使用新品”のツヤだ。

 そもそも持った瞬間、まったく重さを感じない。


(……これ、絶対に戦ってない剣だ)


 リオの脳裏に浮かぶ感想はそれだけだった。


 従者が差し出した剣ベルトを腰へ巻こうとするが、

 明らかにサイズが合っておらず、ぶかぶかだ。

 リオが試しに剣を少し抜こうとしただけで——


 ズルッ。


 剣が落ちかけた。


 慌てて押さえるリオを一切見ていない国王は、

 大仰な声で宣言を続ける。


「この聖剣をもって、魔王を討伐し——」


 その背後に、最適なタイミングで宰相がすっと近づく。


(きた)


 リオの直感は当たっていた。


 宰相(小声)

「一応、森の入口まで持っていけば儀式としては十分です」


 リオ(同じく小声)

「それ、剣いります?」


 宰相は少しもためらわずに答える。


「写真に写すためだけですので」


 リオは一拍置いて、心の中で溜息をついた。


(……それなら木の棒とかでよくない?)


 だが儀式は粛々と続き、

 聖剣は今日も“たいして使われないまま”

 勇者の腰でぷらぷら揺れていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ