表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
何もしたくない魔王と勇者のスローライフ やる気のない世界の中心で  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/155

scene2国王の大仰すぎる登場

 録音ファンファーレが不安定に鳴り続ける中、

 大聖堂の奥から、ずるり……と音を立てて巨大なマントが引きずられた。


 国王の登場である。


 だが、その荘厳さを支えている従者たちは必死だった。

 国王のマントは豪奢な金糸と宝石で飾られ、無駄に重い。

 引っ張る従者が明らかに腰をいわせそうな体勢になっている。


(……あの人たちのほうが“勇者っぽい苦労”してない?)

 リオは心の中でそっとつっこんだ。


 国王は玉座から勢いよく立ち上がった。

 マントが一瞬遅れて揺れ、従者が慌ててバランスを取る。


「勇者リオよ!!」


 国王はこれでもかと胸を張り、

 片腕を高く掲げてから――

 芝居がかった速さでリオをビシッと指差した。


「世界の命運をそなたに託す!!

 さぁ、旅立つがよい!!」


 ものすごい言い切りだった。

 広場に反響するような声……の“はず”だが、

 録音ファンファーレがバックでパパパッ……と音飛びしていて締まらない。


 観客席のほうから、

 小声で「今年も始まったねぇ」「また旅立つフリだろ」

 と、やる気のない感想が漏れる。


 リオは静かに頭をかき、

(……ああ、はいはい、毎年恒例の大芝居……)

 と苦笑するしかなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ