表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
何もしたくない魔王と勇者のスローライフ やる気のない世界の中心で  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

115/155

scene3 号泣しながら帰還

人間界から魔界へ帰還したツヴァイは、

 城門をくぐるなり、その場に崩れ落ちた。


 目は真っ赤、鼻はぐずぐず、

 涙でぐしゃぐしゃの顔は原形を留めていない。


同僚魔族

「ツヴァイ!? どうしたんだその顔!!

 誰にやられ――いや、殴られたってレベルじゃないぞ!?」


 駆け寄ってくる同僚たち。

 ツヴァイは涙をこぼしながら、震える声で叫んだ。


ツヴァイ

「ひ、人間どもに……き、聞いたんだ……!

 おそろしい……おそろしい噂を……!!」


同僚魔族

「落ち着け! 一回深呼吸しろ! な?

 “おそろしい噂”って、なんの話だ?」


 だがツヴァイは深呼吸できる状態ではない。


ツヴァイ

「ア、アザル様が……ゆ、ゆ、勇者に……!!」


同僚魔族

「勇者に? どうした? 倒されたのか?

 捕まったのか?」


ツヴァイ

「こき使われて……家事をさせられて……

 精神を追い詰められて……

 も、もしかしたら尻に敷かれてぇぇぇぇ!!」


同僚魔族

「情報がカオスすぎて余計分からん!!」


 周囲の魔族たちがざわめく。


魔族A

「ツヴァイ、また妄想暴走したのか……?」


魔族B

「いや今回の泣き方、ガチだぞ。

 たぶん奴の脳内ではアザル様が

 勇者に皿洗いさせられてる」


魔族C

「それはそれで見てみたい気も……」


魔族A

「やめろ!」


 ツヴァイは胸に手を当て、

 涙で潤んだ瞳をギラリと光らせる。


ツヴァイ

「絶対助けに行く……!

 アザル様の尊厳は、私が守る……!!」


同僚魔族

「だからまず落ち着けって!!」


 こうしてツヴァイは、

 “想像力が豊かすぎて危険な人物”として

 魔族軍の中でますます一目置かれるようになったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ