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scene5その他連絡
「以上で本日の議題三つは完了です。それでは……議題四、その他の連絡に移ります」
重々しい空気が漂っていた会議室に、軍参謀マギルがそっと資料を置いた。
ページをめくる指が止まり、彼はひとつ咳をする。
「最後に、魔王様の生活管理に関する報告です。
……昨晩、魔王様には予定よりも早めにご就寝いただけました。軍としては非常に助かりました」
その言葉が落ちた瞬間、室内にどよめきが走る。
次の瞬間——
ぱちぱちぱちぱち!!
立ち上がる者、机を軽く叩く者、涙ぐむ者までいて、会議室は歓声に包まれた。
「素晴らしき統治!!」
「英断にございます!!」
「これで明日の魔力暴走率が三割は違う……!」
まるで国家の未来が開けたかのようなお祝いムード。
当の魔王アザルはというと、報告書の上で肩をビクつかせ、
こっそりマントの先で顔を半分隠していた。
「……べ、別に……寝ただけなのだが……」
赤い耳がのぞく。
その姿に、家臣たちはさらに感動して胸に手を当てた。
「謙虚……!」
「さすが我らの魔王様……!!」
こうして「魔王が予定どおり寝た」という、
歴史的な一夜は熱狂のうちに幕を閉じたのだった。




