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父の日とその思い出



 父の日って地味だよね。でも、小さい頃に『肩たたき券』を贈ったって言ったら、(よし)くんに小さい頃あるあるだよね、って言われた。道端の花を積んだり、保育園で、描いた似顔絵とか、そんなものがプレゼントだったね。



「幼稚園で、父さんの絵を描かせられたんだけど、あれを姉さんが見て思いっきり笑われたんだよね。父さんもありがとうって言ってくれたけど、あれ、今思うと喜んでるくれていたのかな」

「ああ、嘉くんの絵ねー。でもでも、子供の絵を喜ばない親なんていないと思うよ。私の作った『肩たたき券』高校の時に持ち出されて、あれ、有効期限付けるんだったって後悔したよ」

「お父さん、まだ持ってるんじゃない? よくあるじゃない? 結婚式の時にそれを出して来るお父さん」

「じゃあ、私が結婚した時に出されなかったから、きっと、もう無いんだよ。それと、孫が作った『肩たたき券』の方が嬉しいんじゃない?」



 流石に、四十年近く前の『肩たたき券』持っていたら、嫌だ。きっと、私が肩たたきするよりも、もしかしたら、嘉くんにしてもらう方が嬉しいかもよ。



「まぁ、してほしいって言われればするよ。うちの父さんも麻衣にしてもらいたいかもよ?」

「うん、私もするよ。でも、孫の方が絶対に嬉しいって」



 今年は、うちの父には広島の日本酒を嘉くんのお義父さんには、宮城の日本酒を贈った。喜んでくれると嬉しいね。



2025/06/15 活動報告掲載

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