PO進出するそうです。
野球とサッカーの話題しています。特定のチーム名出てます。
18000人の入場者数、PO進出を賭けた最後の一戦がベガルタ仙台の本拠地であるホームで行われたらしい。私は、少し前にそのスタジアム付近に行った事があるので、今日もあの辺、渋滞しているんだろうな、と呟いた。何故か、試合がある日はその駅前通りが良く混むみたいなのだ。
吉報を待っていた私は愛夢ちゃんの着信に彼女の声が弾んでいる事に気付いた。これは、聞かなくても分かる、PO進出を決めたのだろう。
「こんばんは、愛夢ちゃん、どうだった?」
『おばんです! はい、2ー1で勝つ事が出来ました!』
「そっか、まずはおめでとう。そうなると、入れ替え戦も確実に勝って欲しいね」
『はい! ぜひ、勝って欲しいです。いえ、絶対に勝ってJ1行って、浅生さんのところに乗り込むんですから!』
「いやいや、それ、嘉隆くん関係ないよね」
思わず突っ込んでしまった。愛夢ちゃんはどうやら、古川くんに聞いたんだけど、嘉隆くんにライバル意識を持っているらしい。二人とも似た様なコンセプトの設定で芸能人やっているから、と言う事らしい。
設定って何? って聞いたらアイドルの様なビジュアルで爽やかな可愛い、とかカッコいいそんなイメージだそうだ。まぁ、確かに愛夢ちゃんは昔は、きらきらの可愛いアイドル路線で活動していた。結婚してからは、年齢的にも、私たちの二つ下だしね、もあってかその路線からは卒業したが、今でも可愛い、を貫いている。年齢があがっても可愛い子の筆頭だろう。
そして、嘉隆くんはあの通りの爽やかイケメンだ、二人ともプライベートの顔は全然違う。
その辺が重なっている様で、お互い、と言うか愛夢ちゃんは負けず嫌いなところもあるので、嘉隆くんにライバル意識を持っている。そして、反対に嘉隆くんの方はのほほんとしていて、特に気にはしていない様だ。
「今日は実家に行くの?」
『はい、本当は子供たちも連れて来たかったんだけど、明日は学校なので荘くんに頼んで来ました』
「そっか今度ゆっくり帰れると良いね、じゃあ、気を付けて帰って来てね」
『はい、では、また!』
隣りで、私たちの会話を聞いていた嘉隆くんは、必死で笑いを堪えている。愛夢ちゃんのテンションの高さとそれに比べるとずっと低い私の温度の違いが面白かったらしい。
「愛夢、相変わらずテンション高いね」
「愛夢ちゃんの嘉隆くんに対する風当たりの強さ、昔からなんだよね、嫌われているとかでは無いみたいだけど」
「そうだね、俺も嫌いじゃないよ。見ていて清々しい」
「側から見てると面白いって言ったら、怒る?」
「そんな事ないよ。愛夢、麻衣と違った反応あって面白い」
「えっと、どう言う事?」
「ほら、広島と宮城って比べられる事多いよね。宮城の方は、麻衣みたいに広島には敵わないけど、って思っている人と、愛夢の様に宮城だってすごいって思っている人がいるよね。愛夢はね、昔からそう言う事話題に出して来る事多くて、聞いていて楽しい」
「ああ、なるほど、牡蠣、野球、サッカー、日本三景、そんなところか」
「うん、だから今回のサッカーもそんな感じ。今日は、俺にじゃなくて、麻衣に話してるんだけどね」
確かに私だったら、広島の方がすごいけど、宮城にもあるよ、ぐらいの感覚だ。愛夢ちゃんは、違うのか、アピールがすごすぎる。それを、嘉くんは面白がっている様だ。喧嘩になる事もないので、みんなも見守っているらしい。
「で、申し訳ないんだけどサッカーに関してはそれほど詳しいわけじゃないんだよね。麻衣の方がまだ詳しいかもしれない。まぁ、地元なんでたまに仕事で呼ばれるけど」
「そう?」
「俺はどっちかって言うとサッカーよりも野球かな」
それは、良く分かる。というか、広島人、カープファン多いよね。とりあえずは、私もベガルタ仙台がPO戦で勝つ事を祈る事にする。J1に昇格する事が出来たら私どっちを応援したら良いんだろうね。
2024/11/12 活動報告掲載