表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/110

母の日と贈り物



 実家の母と通話中だった私は、テーブルに置かれたコーヒーに視線だけのお礼を返した。朝食の後に、今日も(よし)くんがコーヒーを淹れてくれた。今日は、日曜日で私も嘉くんもお休みだ。

 実家の母に贈ったのは、定番のカーネーションだ。それと、暑くなるので、帽子もチョイスした。莉子さんの誕生日のプレゼントを選びに行った時に、ついでに買った。



『暑くなるから、麻衣も気を付けてね』

「うん、ちゃんと。食べるよ」

『食べさせてもらう、でしょ? 嘉隆くん、ほんと、料理得意な人で良かったわ。麻衣には、ほんと勿体無い旦那さまよね』

「それ、私が一番理解しています。お母さんも、年齢が年齢なんだから、気を付けてね」



 母との通話が終わって、隣りを見ると、嘉くんも通話中だった。お義母さんにも母の日の贈り物を贈っていたのだ。実は、今まで贈った事が無くて、結婚後に初めて贈ったら、すごく喜んでくれたらしい。



「大丈夫じゃけん。麻衣にも、伝えておくけぇ」



 きっと、私に直接、話したかった様だが、実家の母と話をしていたからね。タイミングが悪かった。今年は、うちの母に贈ったのと同じ様に、帽子だ。それと、去年とは違う色合いのカーネーションにした。

 あっさりとした会話で、嘉くんたちの通話は直ぐに終わってしまった。嘉くんは、お義母さんとそれほど長く通話する事は無いので、いつもこんな感じだ。



「お義母さん、元気?」

「うん、まぁ、いつも通りだよ。麻衣に素敵な帽子ありがとうだって」

「良かった。莉子さんの誕生日プレゼントを買った時に、一緒に探したんだよね」

「美月さんのアドバイス付き?」

「うん、選ぶの手伝ってもらった。気に入ってくれて良かったよ」



 うちの母に買ったのは、畑作業でも使えるツバが広いもので、丸洗い出来るって、書いてあったので、それにした。機能性重視でオシャレ感は薄い。そして、お義母さんに買ったのは、デザインがオシャレなものにした。こっちは美月さんのアドバイス付きだ。

 そして、これからのプレゼント選びは、莉子さんに贈るものを参考にしようと決めた。



 2025/05/11 活動報告掲載

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ