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流星群と金星

 特定の球団、チーム名出て来ます。ご注意を。




 こと座流星群が見える時期に、来れたのは良かったかもしれない。でも、仙台市内でも星はほとんど見えない。今回は、『bitter&sugar』のイベントが仙台市内であった。市街をちょっとだけ離れた、愛夢(あいむ)ちゃんの地元だ。イベントが終わると外はすっかり日が暮れていた。まぁ、八時過ぎれば暗いよね。まだ、四月なんだもの。



「そう言えば、(よし)くんからメッセージ入ってたんだった」

浅生(あそう)さん、どうかしたんですか?」

「今日は、こと座流星群の極大日だよね、って言ってた」

「こと座! ベガだよね」

「そうだね。それと、朝方には金星も見えるって」

「うわ、流石、天文に強い男」



 時間帯や、場所など丁寧に教えてくれた。流星群は見ても良いかな。でも、朝の金星はどうかなぁ。散歩時間を少し早めるか。そう呟くと、愛夢ちゃんが隣りで付き合いますよ、って言ってくれた。



「いいの? 眠いんじゃない?」

「だって、金星ってベガルタの色じゃないですか!」

「ベガルタゴールド、ああ、そう来たか。うん、じゃあ、楽天の色でもあるね」

「そうですね、ゴールデンイーグルスですから」



 地元なので、それも流石に知っているか。でも、これは知らないだろう。スタッフの人たちは既に移動している。打ち上げを兼ねた、飲み会を会場近くのお店でするようだ。遠くないので歩く事にした。



「うちの地元、大谷(おおや)金山があったのよね。結構、県北って、そう言うところ多くて、それが金と繋がりがあるから、って色々なものに付けられた様だね」

涌谷(わくや)とか、有名ですよね」

「そうだね、黄金山産金遺跡があるね」



 まずは、飲み会になった。愛夢ちゃんはほどほどに飲む。森本夫妻に比べれば少ない、口に出さないけれど、嘉くんと同じくらいだと思う。お酒で、勝負しても困るので言わない。春セリが美味しいと言うので、それが食べれるお店になった。前に食べたセリ鍋、遥くん絶賛していたな。



* * *



 飲み会が終わって、今日の宿泊場所のホテルに着いた。そこから、少し離れた街灯の灯りの無い場所を選ぶ。近くに公園があった。さほど、大きく無い公園。ベンチがあったのでそこに座る事にした。

 四月の外は肌寒いが、お酒で火照った身体にちょうど良かった。一時間に十個から十五個ほどと言うので、そこまで多くないのかな? 一つでも見れたら良いだろう。



「麻衣さんのそれ、最近お気に入りですよね」

「ああ、これ? 遥くんのお母さんから頂いた」

「ピンクとか珍しくて驚きました。でも、似合っています」



 遥くんのお母さんに頂いた、ストールを指して言われた。愛夢ちゃんの方は、愛夢ちゃんには、珍しい春らしいミモザ色のストールを羽織っている。



「愛夢ちゃんのそれって、もしかして、遥くんのお母さんから?」

「はい、古川さんのお母さんにいただきました」



 ここにも、居た。もしかしたら、奏子(かなこ)ちゃんにも贈っているかもしれない。そう思ったら、やっぱり、そうだった。遥くんのお母さん、私やサポメンの奥さん方が好きらしい。もちろん、お嫁さんのみどりさんにも色々と贈っているらしいです。



「放射点付近を見るのでは無くて、空全体を見るのが良いらしいね」

「それ、浅生さん情報?」

「うん、前に教えてもらった。あ、流れた」



 外に出て、話し込んでいたので、目はすっかり暗さに慣れた。一時間ほどで、何個見えるかな。私と愛夢ちゃんは寄り添いながら、愛夢ちゃんが『星にささげるノクターン』を口ずさみ始めた。こと座流星群を見るならぴったりな歌だよね。私も合わせて、中山くんのパートを口ずさんだ。夜だし、人気は無いが周りに迷惑にならない様に小さな声だ。



「あ、結子(ゆうこ)さん!」

「差し入れ、どうぞ」



 愛夢ちゃんのマネージャーの新田(にった)結子さんが、莉子さんと共に差し入れにコーヒーを持って来てくれた。缶コーヒーじゃ無くて、チェーン店のコーヒーだ。そのコーヒーを見て、ふと愛夢ちゃんが「明日、気仙沼(けせんぬま)コーヒー飲んで帰りましょうよ」と言った。気仙沼コーヒーってなんだ。『Mother port』のコーヒーだよね、それ。



「麻衣、見えた?」

「うん、二つくらい流れたかな」

「私、こう言うの苦手なのよね。じっと、空だけ見ているのって」

「莉子さん、飽きっぽいとかじゃないですよね」

「他の事したくなるっていう点では、飽きっぽいのかしら?」



 効率性を求める莉子さんなので、じっと一つの事に集中するのは苦手な様だ。仕事もてきぱきと複数の事を同時にしちゃう人だ。星も見ていて、他にも何か出来たらいいのにね。


 その日は、一時間で五個ほど見る事が出来た。やっぱり、星は地方の方が良く見えるね。明日の朝には、早起きして明け方の金星も見たいので、今日は早く就寝する事にしたのだった。



* * *



 次の日、頑張って朝に起きた。知らなかった事なんだけど、愛夢ちゃん、朝に強かった。まだ、ぼーとする私と違って、愛夢ちゃんは朝から元気だ。ホテルの人が朝早いのにコーヒーを用意してくれたので、これで目を覚まそうと思う。


 残念な事に星は写メ撮れないのよね。嘉くんに送る事ができなかった、残念。なんか、金星よりも私が起きている事に、対して、褒められてしまった。暁の空はすごく綺麗で、いつもの散歩時間はもっと明るくなってからだ。レーゲンボーゲンの『暁』思い出すな。



「マリ姐、金星ってこんなに明るいのね」

「そうだね、一等星並みの明るさあるよね」



 他にも天体ショーって言って、他の惑星も見えるらしいのだが、肉眼ではちょっと難しいかな。嘉くん、天体望遠鏡持っているって言うので、地元に戻った時にでも見せてもらいたいな。

 その後、ホテルで朝食をとって、仙台市内を歩いた。地元の愛夢ちゃんがいると助かる。残念な事に行きたかった美術館は休館中だった。なので、博物館にいきました。

 お昼は予定通り『Mother port』に行った。季節限定のドリアがあって、私は牡蠣を愛夢ちゃんはメカジキだった。山椒かけ放題で嬉しいって言ったら、愛夢ちゃんに笑われた。




 2025/04/22 活動報告掲載

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