どら焼きの日
桃の節句(3月3日)と端午の節句(5月5日)に挟まれた日を、あんこを間に挟む「どらやき」の日とした。
その一言に遥くんは突っ込んだ。うん、それ私でも突っ込むよ。四月四日がどら焼きの日で、遥くんの実家のお店にも数ヶ月前から張り紙がしてあった。なんで? って聞いたら説明してくれたんだけど、その後に自分で突っ込んだ。
和菓子屋としては、納得いかないようですが、ちゃんと販売店としての策略に乗る様です。これで、売上が少しでも伸びるなら、良いとの事です。遥くんらしいな。
「で、うちのどら焼き」
「どら焼きって一時、生クリーム入りとか流行ったよね」
「流行ったな、うちのは、昔ながらの餡子入りだ」
「そっちは、流行りに乗らないのか」
「ああ、基本、変わった事はしない。手間がかかるからな」
「前に愛夢ちゃんにもらった、ずんだ餅入りのは美味しかった」
「仙台、なんでもずんだ入れるんだな」
「確かに」
仙台のこだまのどら焼き屋さんは、愛夢ちゃんのお家の近所らしい。どら焼き、皮だけ食べたいな、って言ったら遥くんに怒られた。だって、すごく美味しかったんだもの。
どら焼きだけじゃなくて、遥くんは美味しい緑茶も淹れてくれた。温度が大事なんだよ、とぼやいていた。ごめん、緑茶は熱湯で淹れちゃダメなのは知っていたけれど、細かい温度まで計っている遥くんを見てやっぱり、拘りがすごいと思った。
嘉くんは黙々と食べている。
2025/04/04 活動報告掲載




