桜と遥くん
遥くんから写メが届いた。おお、満開の上野公園の桜の写真だった。こないだ、開花宣言出たのって、いつだっけ? 二十四日だったかな? 満開まで約一週間かかったのか。遥くんは、私も嘉くんもお花見には行かないと思った様で、写メを送ってくれた様だ。遥くんも、散歩がてら立ち寄っただけだそうだ。
「うわ、綺麗。名所の桜って綺麗ね」
「行く?」
「いや、遠慮しておく、広島は咲いたの?」
「二十六日に開花したって言ってたね。宮城は?」
「まだ、みたい。うちのところ、さらに遅いのよね。宮手県だから」
桜ねぇ、人混みが無ければ、行くんだけどね。散歩コースの公園だけで十分かな。残念だね、嘉くんはそう言って、ちょっと寂しそうだ。
「土師ダムに連れて行ってあげたかったよ」
「どこだっけ」
「八千代町だね」
「湖があるところか。そこは、桜の名所なんだね」
「うん、毎年、桜が綺麗に咲く」
嘉くんの地元、吉田町のお隣りの、八千代町、合併して同じ市になったけれど。それと、郡山公園の桜も綺麗で、そっちは毎年見ていた様だ。まぁ、学校も近かっただろうしね。
「時期がずれるから、東京と広島と宮城で桜を見る事が出来そうね」
「じゃあ、やっぱり、行く?」
「ううん、行かない。賢ちゃんに写メ送ってって言うー」
「あははは、もう、通常運転すぎ」
広島の桜の名所は、土師ダムと郡山公園が嘉くんのところから近いと知った。そうだね、仕事で行く機会か、引退したら連れて行ってもうらおうかな。だって、広島も宮城も遠すぎる。
2025/03/30 活動報告掲載




