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桜とお花見



 上野公園で、ベストアルバム用の写真撮影はした事があった。その時に桜は見た、まぁ、見ただけだ。そして、何年もお花見には行った事は無い。

 小さい頃に、気仙沼の大川河川敷の桜は見た事があったが、震災で塩害の影響もあって無くなってしまった。また、植え直したりしたのかな。



「桜って東京の開花が一番早いってね」

「それで、今年は今日なのね」



 ニュースで桜が開花したらしい。でも、お花見をする人にとっては、気になるのは満開がいつかだろう。ちなみに広島の今年の満開予想日は四月四日で、宮城は四月十日らしい。



「昔ね、入学式に雪が降った事があるって、お父さん言ってた」

「麻衣の入学式?」

「敬兄だったかなぁ。小学校の頃だし、私は小さかったので、よく分からないんだけど、東北だとたまにあったって。今じゃ暖冬で開花も早くて信じられないよね」



 今年の宮城の開花予想日は入学式頃の様だ。今年も桜の下で入学式になるんだろう。一番、良い時期だ。



「お花見行く?」

「行かない」



 ブレない私の発言に(よし)くんは、楽しそうに笑う。うん、その発言は予想付いた様だ。混むしうるさいし行きたくはないかな。



「広島はやっぱり、桜よりも紅葉?」

「どうかな、俺は紅葉も好きだけど桜も好きだよ」



 嘉くんの言葉にふと考えて、嘉くんが好きなら一緒に見ても良いかな。そして、私は呟いた、「そのうち、うちの桜見に行こうね」と。我が家、桜の木があります。場所が、家の近くと言うより、畑に近い方なので、気にしなかったけれどね。



「え、麻衣の実家、桜あるの?」

「老木だけどね。まだ、咲くはずだよ」

「そっか、それは楽しみだ」



 嬉しそうに甘い笑みを浮かべるのは、私の発言の意図が分かったからだろう。嘉くんが桜が好きだと言った。あまり、好きなものをはっきり言わないので珍しい。そして、はっきり言う時はそれは、本当に好きな時だ。好きな事に全力なので、分かりやすい。


 ふとあの時も子供の様にはしゃいでいたな、ぶち綺麗と上野公園でテンションがちょっとあがっていた。遥くんは、着物の袖を合わせて、いつもの通常運転の遥くんだった。


 桜が咲き始めたら、悠兄に連絡をもらおうと、思った。都合が合えば行く事にしたのだった。嘉くんが喜ぶからね。




2025/03/25 活動報告掲載

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