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デビュー日とそのお祝い
「絵美はほんと、相変わらずだね」
「うん、熱量すごいよ」
「麻衣と対照的なのが笑う」
「昔から、冷めてるって言われてたからね」
「ああ、自分でも分かっているんだ」
絵美さんの写メには、こないだ、ゲットしたアクスタとお祝いのケーキ画像が写っています。近所の洋菓子屋さん、うちらの同級生のお家のケーキです。懐かしいな。
「それさ、遥も言ってなかった?」
「へ?」
「遥、熱湯の様な女とは付き合えないって、昔言ってたなって」
「あー」
あれはなー、嘉くん知らないよね、流石に。前に、遥くんに言われた。同じ温度の女性なら付き合えるって。冗談だけど、私なら付き合えるって言われたんだよね。
「この人、俺たち以上に歳取んないよね」
話が逸れた、嘉くんは絵美の写メではなく、棚に飾られた、嘉くんと私と一緒に並んだその人のアクスタを見て呟いた。そして、不意にその人たちのヒット曲を口ずさんだ。何、そのサプライズ。と言うか、一瞬私に視線を向けて、笑んだ。多分、望まれているのはそう言う事だ。
私は嘉くんの声に合わせる様に、その人の相方のパートを口ずさんだのだった。
デビュー二十四周年、おめでとうございます。
2025/03/07 活動報告掲載




