定禅寺ストリートジャズフェスティバル2026(九月十二日)
プロとアマチュア、音楽のジャンル、観客と演者、すべての垣根を超えて市民が街角で音楽を楽しむ二日間。
県内外からオールジャンルのミュージシャンが多数集結する音楽祭で、普段歩いている仙台の街がステージに変わる。歩行者天国となる定禅寺通の、ケヤキ並木での音楽ライブは、仙台の魅力が詰まった景色の一つだそうだ。
今年は、実は悠兄は参加しない。話題になるからだ。二年ぐらい連続で出て、その後、忘れられた頃に出る。って言ってた。と言っても五回も出ていない。じゃあ、今年は行かないんだ、と言われた。あー、実は行くんだよね。そろそろバラしても良いかな。きっと、嘉くんも行くって言うと思うのです、新幹線の予約も取らないとね。
「私は出るんだよ」
「出るって、申し込んだの?」
「仙台のジャズフェスって、一般参加するものだから、出演料を払って参加するものだと思うよね」
「うん、悠兄もそれで申し込んでいたんだよね」
「実は、それだけじゃないんだ」
出演者に出演料が払われて出演する場所もある。それは、私も何度かライブをしたホールだ。見るためには無料だけど整理券が配布される。他にも出場する人がいるので、去年は整理券が直ぐに無くなったらしい。
「広島のは、そのパターンだね」
「ああ、広島でもジャズフェスあるんだね」
「うん、まだそこまで浸透していないよね。始まって数年しか経っていないからね。『HIROSHIMAじゃズ2026 groove,harmony,peace,』って言うイベントで、出演者はプロだよ」
「じゃズ?」
「うん、『広島じゃ’s』広島人って意味とジャズをかけたみたいだね」
ああ、広島弁の語尾って『じゃ』が付くからか。調べてみたら、広島は十月にあるようだ。すごいアーティストが出て無料ってすごくないか。「あ」と言った私の表情に気付いたのか嘉くん「嬉しいのが顔に出ている」って言われた。良いじゃん。だって、私の推しが出るようだ。それを知っていたようで、にこにこしている。まぁ、分かってもいけないんだけどね。仕事があるっていうわけでもないし。
「行かないの?」
「行きません」
「そっか」
そう言った私の眉間の皺を伸ばしながら、笑いを堪えたまま、嘉くんは有名なジャズソングを口ずさんだ。この曲は私でも歌える。
「あのね、『my way』歌うよ」
「珍しいね、それ英語だよね」
「ううん、日本語」
「あはは、麻衣らしい!」
日本語に訳されたものを歌います。だって、最初から私が英語だめだめなの知って日本語訳されたものを渡された。他の曲もそうだった。私のせいじゃないよ? で、みんなに私が英語ダメだってバレバレだ。渡されたけど歌える。アルトパートだけど。これは、合唱コンクールで歌ったからね。
多分、席は用意出来ないけど舞台袖で見てもらうことになると思う、って言ったら特等席だねと返ってきた。当日が楽しみだ。
2026/09/12 活動報告掲載




