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一心祭り(七月十八日)



 今年で43回を数える伝統ある一心祭りでは、園児、児童、各種団体等によるステージ発表、武者絵巻、一心節踊りを予定し、祭りのクライマックスには夏の夜空を彩る大輪の花火を打ち上げるそうだ。


 嘉(よし)くんの地元のお祭りはまだ、一度も行けていないんだよね。今年こそ行きたいな思っている。


 小さい頃はご両親と小学校の高学年から中学生の頃までは友達と行ったようだ。そして、高校では、お祭りに合わせてバイトをしていたらしい。嘉くんは主に裏方だったようだけど。ほら、売り子だと、色々と大変だよね。お店人は嘉くんのやらせたかったようだ。



「ね、一心踊り、教えて?」

「あ、なんか、麻衣の気持ちが分かったような気がする」

「どうして?」

「前に、麻衣にダンス教わったよね」

「ああ、あったね。無理なら別に良いよ」

「無理とは言ってない。教えるよ。今度、一緒に行こうか」

「え、それって、バレない?」

「地元に行く時点でバレるのは覚悟の上だよ。麻衣は、あの浴衣着てね」



 前に作った、紅葉と萩の柄の浴衣のことだ。でも、『は』ってことは、嘉くんは着てくれないのか。嘉くんも着てくれるなら着るよ、と言っておいた。



「バレても問題ない理由は、きっと、家族総出になるから」

「ああ、確かに。うん、でも、みんなと一緒に行けるの良いな」

「俺は、麻衣と二人だけで行きたいけどね」

「いや、そっちの方が騒がれるって」

「まぁ、そうなんだけどさ」

 


 そう言えば、八月八日にうちの地元のお祭りやるって、絵美が言っていたな。交換条件、と言って私からは『マンボウサンバ』教えるよ、と言ったら笑われた。

 うん、そっちにも行こうね。



 2026/07/18 活動報告掲載

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