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聖良ちゃんの誕生日(六月二十四日)



 プロフィールを見て気付いたことがあった。聖良(せいら)ちゃんって、年齢非公表だった。誕生日は六月二十四日で、かに座のA型。良かった、年齢バラさなくて。



「聖良用の誕生日プレゼントは、やっぱり、誕生石にするつもりなの」

「あー、うん。いつものお姉さんのところだと思われてるんだよね」

「まぁ、そうなるよね。聖良もよく行くよね」

「そうなんだよ、バレバレだから困ってる」

「あはは」



 困ったな。お姉さんは言わないと思うけど、何を贈るのか多分、気付くと思うんだよね。聖良ちゃんて好きなものあったかな。プロフィールを眺めて、気付いた。



「あ、そうか」

「なにか、思いついたの?」

「聖良ちゃんに何か作ろう」

「ああ、聖良、よく食べるね」



 麻衣が作ろうって言うの、珍しいよね、って言われた。いや、私一人で作るつもりはないけど、って言ったら笑われた。ここはやっぱり、もう一人巻き込むべきだろう。



「ちょっと待って。それさ、晃(あきら)を巻き込むのは分かったよ。もしかして、俺は問答無用で数に入っていたりするの?」

「あ」

「あははは、まいいや。俺のこともちゃんと意識してくれて嬉しいよ」



 嘉(よし)くんは、最初から数に入っていました。実家から送られてきたパプリカを肉詰めしようかな。肉厚で美味しいんだよ。それとねー。



「ん、晃に連絡したよ」

「おお、ありがとう」



 晃くん、今回は私たちも混ぜてね。食材は提供します。多いから、分けるんじゃないの、って言われたけれどそうとも言います。玉ねぎもいっぱい送ってもらったんだ。甘くて美味しい玉ねぎなんで、サラダも良いかもしれないね。



* * *



 当日、聖良ちゃんのお部屋に、作ってきたものを持ち寄った。結局、私たちと晃くん以外も集まってくれた。



「誕生日パーティーなんて、本当に子供の頃以来なんですけど」

「まぁ、たまには良いんじゃ無いの?」

「そうですね、ありがとうございます」



 流石の晃くん、手が込んでいる。嘉くんも負けてはいない。愛夢(あいむ)ちゃんと奏子(かなこ)ちゃん、顔を見合わせて、苦笑している。料理作りに男女差関係ないよ。莉子さんのように作れない人もいるし、私のように作らない人もいるし。

 遥くんは、聖良ちゃんが喜びそうなボードゲームを持って来た。うわ、猫がいっぱいだ。面白そう、って言ってる。あとで私も誘われるかもしれない。



「うちらはこれね」

「はーい、仙台名物牛タンでーす」



 中山家は牛タンを焼いたものだ。それと、さくらんぼもデザートと言って持って来てくれた。ただ、飲みたいだけなのは、奏子ちゃんかもしれない。森本家からは、お酒だった。晃くんは飲まないんだけど、聖良ちゃんのために高いワインを選んだそうだ。



「安心しろ俺もちゃんと持って来てる」

「古川さん、威張って言うことじゃないです」



 遥くんのプレゼントは、ケーキだった。晃くん、今回は料理に徹したようで、ケーキ担当になったようだ。



 晃くんだけ、ジュースで、他はワインで乾杯だ。やば、こもワイン酸味と甘さのバランスが良くて美味しい。良かった、頑張って作って来て。私の作ってきたパプリカの肉詰めも美味しいと言っても食べてくれた。


 奏子ちゃん、来年はうちでもやろうと言っている。なんか、定番化しそうだね。



2026/06/24 活動報告掲載

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