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金星と木星が大接近



 金星と木星が日没後の西の空で、近距離で並んだ。『宵の明星』の金星は木星の約七倍の明るさってすごいな。すぐ隣りに寄り添うように木星が光るなんてすごくロマンチックだね。



「ずっと、一番星だと思っていたんだよね」

「金星のこと?」

「うん、外で遊んで、帰り際に星を指差して、『一番星みつけた』の歌を歌いながら帰るんだよ」

「金星も星に間違いはないね」



 確かに。小さい頃って星について詳しくないので、一等星と惑星の区別はつかないし、うちの両親も星には詳しくないからね。嘉(よし)くんは、美紅(みく)義姉さんが星が好きだっていう話なので、小さい頃から知っていたようだ。



 まだ、うっすらと明るい夕空に見える金星は好きだ。それが、今回は木星付きなんてすごく素敵だね。



「俺たちみたいだね」

「言い過ぎじゃない?」

「麻衣が金星ね」

「なして?!」

「だって、俺にとってのビーナスだからかな」



 いやいや、どこが。それなら、嘉くんの方が、って言う言葉は先に気付かれた嘉くんの笑顔付きのキスで言えなかった。



 2026/06/10 活動報告掲載

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