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花火の日(五月二十八日)



 隅田川の両国橋付近で水神祭りの川開きが行われ、慰霊を兼ねた花火が打ち上げられて、これが『両国川開きの花火』の始まりであった。徳川吉宗の治世で、全国的に凶作に見舞われ、大飢饉になったうえ、コレラが大流行して多くの死者が出た。この犠牲者の慰霊を兼ねて打ち上げられた花火は、やがて庶民の楽しみとして定着したそうだ。 両国川開きの花火は、第二次世界大戦やその後、昭和に入ってから交通事情の悪化、隅田川の水質汚濁による臭害などにより中断された時期もあったようだ。昭和五十三年に現在の『隅田川花火大会』に名称を変えて復活し、その後、毎年七月に開催されるようになった。


 東京を代表する花火大会として、隅田川花火大会のほかに、神宮外苑花火大会、東京湾大華火祭があり、これらは『東京三大花火大会』と呼ばれているらしい。「」日本三大花火大会』は、秋田県大仙市の大曲の花火、茨城県土浦市の土浦全国花火競技大会、新潟県長岡市の長岡まつり大花火大会とされているんだって。



 またまた、三大が出て来たぞ。三大とか四大とか日本人好き過ぎるよ。更に、東京だけで三大があるのか。



「これは、知らなかったね」

「ああ、五月だってこと?」

「うん、今は七月にやるよね」

「そうだな」

「今年は、奏子(かなこ)ちゃんのところで見るんだ」

「手のひらくるっくる」



 混むのが嫌なので、去年は遥くんの実家で見た。奏子ちゃんのマンションの方がよく見える、って遥くんに言われたんだよね。だから、奏子ちゃんのところに行く、って言ったら笑われたのだ。



「どっちかって言うと、佑(たすく)にところの方が良いかもね」

「え、なんで?」

「奏子ちゃんとこ、お兄さん家族が戻ってるよ」

「あ、そっか。実家だった」

「うん、なんで、実家に行くなら佑の方がいいね」

「佑くんに予約しておこう」



 私と遥くんの会話を聞いていた、嘉(よし)くんには笑われた。花火好きなら一緒に行くのに、って言われたけれど、好きなのは嘉くんですよね?



「麻衣ちゃんも実は好きだろ」

「あ」

「顔に出てるよ」



 嫌いじゃ無いよ。…すみません、好きです。



 2026/05/28 活動報告掲載

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