橙子お姉ちゃんと誕生日(五月二十日)
事務所で、お昼を食べていた。今日のお弁当のおかずには、いかにんじんが入っている。いかにんじんは、するめいかとにんじんを細切りにし、醤油とざらめ、またはみりんの甘辛いたれに漬けたおかずで、にんじんとするめの食感と甘味のあるつけだれがクセになり、ご飯が良く進む。ここまで、味が分からなくなると嘉くんでも食べてくれる。
「お」
「嘉隆くん?」
「ううん、お姉ちゃん」
「お姉ちゃんって、咲子さん?」
「咲子さんは、お姉さんだけど、そうは呼ばないね。従姉妹のお姉さんです」
「ああ、福島にいる、麻衣が大好きなお姉さん」
「うん、実は誕生日プレゼント贈ったんだ。今日が誕生日。私より一つ上だね」
従姉妹の橙子姉だった。先日、今日届くようにプレゼントを贈った。最近、遥くんには馬鹿の一つ覚えって言われたけど、気にしない。いつもの晃くん御用達のアクセサリーショップのお姉さんにお願いして作ってもらった。シンプルなデザインの 翡翠のネックレスだ。エメラルドと翡翠が五月の誕生石なんだけど、それは、前に絵美に贈ったことがあるので知っていた、エメラルドだと恐縮するかなと思って翡翠にした。翡翠も硬玉では無く軟玉の方だ。
「アクセサリーなのね」
「うん、普段使いしてほしくて、今回はちゃんと考えました」
「自覚あったのね」
莉子さんには、メガネチェーンを贈った。ダイヤモンドだけど、ダイヤモンド自体は小さくて、他の白系の石が追加されているものだ。今回もちゃんと考えて、それほど値段の張るものでは無い。
「気に入ってもらえたのね」
「うん」
「それで、来月の聖良にも、アクセサリーを贈るの?」
ああ、バレバレですかー。奏子ちゃんにもアクセサリーにしようと思っていた。最近、誕生石を贈るのがマイブームだ。
ループしたら、次はどうしようかな。
2026/05/20 活動報告掲載




