レジェンドマッチ
特定の選手名、チーム名出てきます。ご注意を。
事務所の打ち合わせの休憩時間、スマホでネットニュースを見ていた、愛夢が声を掛けてきた、まぁ、理由は想像が付いた。きっと、サッカー関連の話題だろう。嘉隆にとって、サッカーはそれほど詳しいわけではないので、愛夢との会話はあまりはずまない。しかし、愛夢はにこにこととても楽しそうだ。
「浅生さん、広島のレジェンドマッチの記事見たの、知ってる?」
「毎年やってるね、あれ、面白いよね、で、なして、愛夢がその話題を?」
広島はJ1で仙台はJ2だ、あまり繋がりがない様に思う、それは、嘉隆自身がサッカーにさほど、詳しくないので、何故か疑問だった。そして、レジェンドマッチの事は流石に分かる。
「ベガルタの森山監督が出たのよ、やりたい放題だったらしい」
「あれって、広島に縁のある人が出てたっけ」
と言うことは、森山監督は広島に縁のある人なのだろう。それは知らなかった。嘉隆は手にしていた、コーヒーのカップをテーブルに置くと愛夢のスマホのネット記事を覗き込んだ。
『前半17分に仲間の笛真人が先制点を奪うと、森山は興奮状態でユニホームを脱いで喜びを表現。ともに脱いだ吉田安孝と仲良く警告を受けた。直後にもタッチライン際でファウルを犯すと、主審から再びイエローカードを提示され、まさかの退場。1度ピッチの外に出たが、なぜか再入場を許可され、プレーを続けた』
嘉隆が覗き込むだけではなく、そのネット記事を読んでくれたんだが、側で聞いていた遥もサポートメンバーも沖さんも大笑い。そして、現地で見たかった、と呟いた。森山監督、とても楽しい人だ。ああ、確かにこれは生で見たいかもしれない。
2024/12/22 活動報告掲載