冬至の事
先日、送られて来た実家からの荷物には、南瓜が中央で存在感をアピールしていたので、思わず笑ってしまった。それと、柚子も入っていた。南瓜は実家で取れたものだろう、柚子はきっと、買って入れてくれたに違いない。だって、柚子は流石に作っていない。うちの包丁でも切れるサイズを選んでくれたんだろうけれど、これ、私の力では無理だ。今までは、切ったのを送ってくれた。
「嘉くん、切ってー」
「布巾引いた方が良いよね」
「後ね、お湯沸かしてある」
「なして?」
「うん、嫌な事言うよ? 中に虫が入っている場合あるからその時は直ぐにお湯に浸けるの」
「うわー」
「ごめんね」
「覚悟を決めるよ」
想像して、表情が固まる。ごめんなさい、嫌な事頼んじゃって。私が出来るなら問題ないんだけどね。野菜はどうしても切ってみないと分からないからね。やっぱり、今度からは南瓜は切ってから送ってもらおう。どうせ、直ぐに食べちゃうか、茹でて冷凍するんだから。
「あ、大丈夫みたいだね」
「お、良かった。じゃあ、このお湯は南瓜を煮る様に使おう」
「いいね」
「嘉くん、ありがとう」
「どうしたしまして」
嘉くんは綺麗に南瓜を切ってくれた。これを煮付けにしようと思う。多いので、後は茹でて冷凍しておく。冬至南瓜って言うとあんこが乗るんだけれど、それ、私あまり好きじゃないので、煮付けだけだ。嘉くんは、南瓜をポテトサラダではなく南瓜サラダにしてくれた。今日は南瓜づくしですね。ご飯と味噌汁で今夜のメニューは和食になりました。
そして、今日は冬至だ。お風呂に柚子も浮かべようと思う、のですがやっぱりそうなりますよね。うちの、お風呂、実は結構、広い。この部屋を借りる時に、防音設備がある部屋と同じくらい欲しいと希望したのがお風呂だ。嘉くんは今までシャワーで済ませていたらしいけれど、私はどうしても湯船に浸かりたい人だった。なので居心地の良いお風呂が良くてこの物件に決めた。不動屋さんのお姉さん、良い笑顔でお二人で入っても問題ない広さですよ、って言われた。嘉くん笑っていたけれど、私は恥ずかしかったです。
そんなわけで、今日のお風呂は一緒でした。柚子の香りは良いし、身体が温まりました。一緒に入るのは、いつもじゃないし、お風呂は私の癒し空間なので、たまにです。
2024/12/21 活動報告掲載