オリオン座流星群 十五時極大(十月二十二日)
スワン彗星とレモン彗星、そして、オリオン座流星群の極大がほとんど、同じぐらいの日に重なる様です。オリオン座は私でも見つけられる。新月の頃で月の影響も無いから、もしかしたら、部屋のベランダからも見えるかもしれない。あれ、でもうちのマンションってどっち向きだっけ? 南向きは夏が暑いから嫌だね、って言った様な気がする。
「近所の公園に行こうよ」
「ああ、それ良いかも」
うん、それなら確実だ。夜に散歩って滅多に無いから、ちょっと、楽しみだ。そう言ったら、夏場は夜に散歩に言ったらって言われた。ただし、一緒にねって言われた。痴漢の心配は無いよ?
「麻衣だって、女の子でしょ」
「それ言われるの、嬉しくないわけじゃ無いけど、そう思ってるの嘉くんだけだからね」
この見た目だし、この年齢だし、夜に歩いていたら、男に間違われる自信ある。でも、オリオン座流星群は一緒に観に行きたいです。ただ、時間がちょっと遅いんだよね。オリオン座は冬の星座なので、この時期にのぼってくるのは、かなり夜遅くになってからだ。
「遅い時間に出歩くのってなんか、悪い事しているみたい」
「でも、楽しそうだね。初めて?」
「それこそ、元朝参りの時ぐらいだよ」
「そっか」
「嘉くんは出歩いた事ない?」
「ないね、部活も高校生なんで、それほど遅くまでしていなかったしね」
「おー、嘉くん、真面目だ」
「まず、夜遅くに出ても何も無かったし」
「あ、それこっちも一緒だ。ん? でも、高校卒業してからもなんだ?」
「ああ、ごめん、遅いの基準は日付変わったらって言う前提の話ね。十二時前なら、賢人と何度も星を見に出掛けたよ」
「そっか、星を見るために出掛けるって、やっぱり、嘉くん真面目だ」
田舎じゃお店も早くに閉まっちゃうし、出歩くところは無いね。大人になっても、仕事が終われば直ぐに部屋に帰っていた。それは、嘉くんも一緒の様だ。
「オリオン座流星群は、そんなに多く流れないんだよね。まぁ、こないだのりゅう座よりは多いかな」
「あの日、バーストは無かったね」
「うん、期待する面もあったんだけどね。オリオン座流星群は数日間見えるから、極大の日に限らず見えるらしいよ」
「前後何日間って事ね。あ、もしかして!」
「うん、レモン彗星や、スワン彗星も観測しに行っただけど、オリオン座流星群も見た。極大日より、多くはないけどね」
それ、早く言って欲しかった。そっか、レモン彗星とスワン彗星の事は聞いていたけれど、オリオン座流星群の事は聞いていない。
「だって、麻衣と一緒に見たいなって思ってね」
「それは、嬉しいんだけど、こっちで見れるかどうか分からないじゃないの」
「ま、毎月何かの流星群があるから」
「そうなんだね」
「俺たちの誕生日の頃にしし座流星群があるね。今年の観測状況も新月頃と重なるらしいから、見えるかもね」
「それ、楽しみだ」
誕生日に、星が流れるってすごく素敵だね。ただ、寝不足になりそうだけど。夜空を眺めながらお酒をグラスを傾けるのも良いかもしれない。来月は暖かくして見たいね。まずは、今夜、綺麗な星が流れると良いね。
2025/10/22 活動報告掲載




