体育の日(十月十三日)
毎年、体育の日は、町民運動会があったんだよ、と言ったのは絵美だ。ただし、十月十日だけどね。これも、ハッピーマンデー制度で変わった祝日の一つだね。
「麻衣、スポーツの日だよね」
「あ、そっか名称変わってるのか。この日に、特に思い入れは無い」
「うん、それ知ってた」
秋の運動会も嫌いだった。だって、かけっこ、同じぐらいの速さの子と一緒に走るのに、ダントツでビリだったんだよね。そして、幼稚園から高校まで、ずっとビリだった。高校の頃なんて、文香より遅かったんだよ。
「文香もどっちかって言うと運動苦手なんだけど、私よりちょっとだけ速くて、文香に逆に同情されたのよね」
「なんか、分かる様な気がする」
この長い足でも無理なんだね、と言われた。足の長さは関係無い。マラソン大会はもっと嫌いだった。ビリで賞をもらっても嬉しくない!
「俺は普通。どっちかって言うとマラソンの方が得意だった」
「え、すご」
「ほら、ジョギングも苦にならないからね」
「なるほど」
「スポーツさ、しなくても良いから見に行くって言う選択肢もあるよ」
「そう言えば、中山くんや森本くんに誘われていたね」
「うん、フットサルの試合とバスケの試合を見にこないかって言われてたね」
「それなら、言っても良いかな。それと、遥くんの応援」
「いや、遥は別に試合には出ないと思うよ」
「そっか、弓道は弓を引いているだけなんだね」
知らなかったな、試合とか出るために練習しているのかと思ったから違った。遥くんは、弓道はするけれど、特に試合には出る予定は無い様です。
じゃあ、また、どこかの例大祭とかで弓を引いてくれないかな。嘉くんの地元で弓を引いたのは、あれは、すごくカッコよかったからね。
野球観戦もするので、スポーツ観戦は嫌いでは無いかもしれない。
2025/10/13 活動報告掲載




