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さんままつり(十月十二日)




 目黒のさんままつりって、二か所でやっているんだよね。一つは気仙沼(けせんぬま)のさんまでもう一つは宮古のさんまなんだね。名前も違っていて、目黒駅をはさんで『目黒のSUNまつり』と『目黒のさんま祭り』が毎年催されて焼サンマが無料で振舞われる。

 品川区上大崎の『さんま祭り』は岩手県宮古、目黒区の『SUNまつり』は宮城県気仙沼でそれぞれ水揚げされたものを用いており、それぞれの漁期から両者の開催日は異なる。地元の気仙沼のさんまが振る舞われる方しか知らなかったよ。と言うか、片方、目黒じゃ無くて、品川じゃないの?


 お祭りの由来になった、お話は有名でどっちも一緒だった。『さんまは目黒にかぎる』だっけ。詳しいお話は見た事ないけどね。


 そしたら、遥くんがそにお話を教えてくれた。落語は内田くんと観に行く事がある様だ。歌舞伎も見るとって言うから、今度一緒に神楽とかも良いかもしれない。



 ある殿様が目黒を訪れた際に弁当を忘れてしまい、空腹に困っているところから始まります。

 昔の目黒といえば、田んぼや畑が広がるのどかな田舎でした。

 近くにいた百姓は、空腹の殿様にさんまを焼き、ご馳走してあげました。

 それまで一度もさんまを食べたことがなかった殿様は、焼きさんまの美味しさに感動。

 さんまの味が忘れられなくなってしまいます。

 昔は位の高い人が食べるのは、もっぱら鯛など。

 さんまなどの青魚は「下魚」と呼ばれ、庶民が食べるものでした。

 目黒の一件からいくらか経ったある日、殿様は親戚に食事に呼ばれた際、殿様はここぞとばかりに「さんまが食べたい」と注文。

 しかし家来たちは位の高い殿様に、下魚をお出しするのは……とためらい、せめて上品に料理しようと考えます。

 さんまを蒸し焼きにして、脂を落として殿様に出しました。

 殿様は念願のさんまを前にして、さっそくひと口。

 ところが脂が落ちてしまっているのでおいしくありません。

 不思議に思った殿様は家来に「このさんまはどこから取り寄せたのか」と問います。

 家来は「日本橋魚河岸です」と答え、それを聞いた殿様はこう言いました。

「それはいかん。さんまは目黒に限る」。



 遥くんの説明も良かったけど、これ、実際の落語で見てみたいね。



「それさ、全国的に話題に上るけど、実際のところ、区民まつりなんで、そっちは、目黒区民しか食えないんだろ」

「品川の方は誰でも食べれるんだね」

「ああ、でも、今年は終わった。九月十六日だったな」

「そうなんだ」

「行きたかったのか?」

「いや、全然」



 ただ、三陸のさんまが無料で振る舞われるって言う、事実が嬉しいだけだ。美味しいさんまがみんなの口に入るって良いね。



「俺は、毎年、麻衣ちゃんのところから、美味いさんま貰っているから嬉しい」

「正確には、(のぞみ)ちゃんのところだけどね」

「お礼、言っといてよ」

「それはもちろん」



 美味しく食べてくれるのが一番だよね。今年のさんま、大きくて美味しいって言ってたよ。うちは、食べきれないので、余ったのは、甘露煮にします。

 ちなみに、気仙沼のさんままつりはボランティアが集まらずに中止だそうで、残念だ。



 2025/10/12 活動報告掲載

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