夾竹桃
『広島市から平和の象徴として宮城県気仙沼市に寄贈されていた木を、委託された業者が誤って8月に伐採してしまったことが分かりました。伐採されたのは、20年ほど前に広島市から寄贈され気仙沼市役所の玄関前に植えられていたキョウチクトウです。キョウチクトウは、広島への原爆投下後に焦土と化した地にいち早く咲いた花として、戦後復興のシンボルとされています。気仙沼市によりますと8月下旬、庁舎周辺の環境美化を請け負った業者がキョウチクトウには毒性があり危険と考え、独断で伐採したということです。現在は、切り株付近から新たな芽が出ていて市では生育を見守ることにしています。秋山善治郎市議「平和行政に逆行するんじゃないかという思いで質問に取り上げました。平和行政を推進する街として、しっかりと対応してほしい」市では今後、業者への指示を明確にするなどして再発防止に努めたいしています』
「これさ、中毒事例がある危険な有毒植物だよね」
「なんてものを送ったんだ、広島人。他の送れば良いのに」
「植物の生命力って、やっぱり、すごいや」
「と言うか、麻衣、流石だね」
「毒草について、知っておかないと怖いからね」
「だよね。で、これ、何が問題なの?」
「これが、問題になっているのは、ちゃんと、立て看板あるのに伐採したのか、看板はその時は無かったから、毒性のある植物だと思って切ったのか、憶測でしか無いから、実際の事は分からないけどね。燃えた煙にも毒性があるから、津波被害があって、火事が起こった場所じゃ無くて本当に良かったね」
「うわ、こわ」
「嘉くんの言う通り、確かに他にも復興のシンボル色々とあったよね。でも、この、夾竹桃、広島市の市の花なのよね」
「ああ、なる。それじゃあ、贈るか。と言うか、なんでそれ知ってるの」
「広島のTV局の仕事の時かなぁ。だって、私、夾竹桃の毒性の話したよ」
「なる」
『キョウチクトウ(夾竹桃)は、キョウチクトウ科キョウチクトウ属の常緑低木もしくは常緑小高木。庭園樹や街路樹に使われるが、中毒事例がある危険な有毒植物としても知られており、強力な毒成分(強心配糖体のオレアンドリンなど)が含まれ、キョウチクトウを植えた周りの土壌や燃やして出た煙にも毒性が残る。約5000種が熱帯に広く分布する』
「うわ、ほんとだ」
「綺麗な花なんだけどね」
植物の生命力の強さには、本当に驚かされる。葛なんて無くなってしまえって、思う。
2025/09/28 活動報告掲載