広島平和記念日(八月六日)
この日は、もちろん、広島に原爆が投下された日なので、忘れられない日ではあるのだが、嘉くんにとっては、おばあさんが亡くなった日でもある。
そして、銀河鉄道に憧れた少年にとって、その日は更に、お話の舞台が始まる日でもあるのだ。
「僕さ、別にこの日って、静かにしている必要無いと思っている。もちろん、鎮魂の祈りはするよ。でも、少しくらい楽しい事して、それが、鎮魂に繋がるの、悪い事じゃ無いと思っている」
ずっと、その日はお祭り事を避けて来たって言ってた。でも、今年は、野球もサッカーも試合がある様だ。鎮魂のための試合。こんな時に、って思うのは、私たちにもあった。震災の時に、でも、歌もスポーツもみんなの祈りに繋がればそれは、それで良いのでは無いか。言いたい人には言わせておけばいい。
だから、嘉くんはこの日には、短い年もあるけど、毎年配信をする。嘉くんはそう言って、いつものこの歌を歌う。レーゲンボーゲンは『borderless』で、そして、私は『八月六日』だ。去年から一緒に歌う事にした。
「麻衣?」
「やっぱり、これも歌いたい」
そう言って私が歌い出したのが『イマジン』だ。伴奏も何も無いアカペラだ、それでも、嘉くんは私の声に綺麗に合わせてくれた。ハモリが本当に上手だ。
優しい歌はきっと、空に溶ける。嘉くんは最後に、おばあさんのための曲である『サドル』を私は、母港を歌った『Mother port』で締めくくられた。
2025/08/06 活動報告掲載




