夕焼けゆずネード
仙台に用事があって来ている。しかし、梅雨明けの発表が無いのに、暑すぎる。雨が降る気配も無く、空は曇り空なのに、いきなり暑い。
「こないだ、広島行って来たけど、ぶち暑かったよ」
「だよねー、これはまだマシなんだよね」
「でも、じめじめしたちょっと嫌な暑さだね」
「からっとした暑さじゃないね。やっぱり、梅雨明けしていないからなのかな」
「どこかで、休憩する? 麻衣って、寒さには強いけど暑さには弱いよね」
「夏はエアコン効いた屋内が良い」
「あはは、じゃあ、どこか行こうか」
用事が終わっても、こう暑くてはどこにも行きたくないな。新幹線は夕方なので、その前に、どこかで休憩したい。莉子さん、少し離れた場所で、沖さんと中山くんが作ってくれた冊子を見ている。それ、まだ活躍しているのか。聞いたら、第三版だって言ってた。アップデートしてる! 今日は私と嘉くんのお仕事だったので、沖さんが来てくれた。莉子さんがいるので、私と一緒の仕事の時は沖さんが来てくれる。
「沖さん」
嘉くんがそう言うと、莉子さんと沖さんが振り返った。うん、どっちも沖だものね、二人とも振り返るよね。それが、面白かった様で嘉くん笑っている。
「これ、二人同時に呼びたい時便利だよね」
「じゃあ、浅生くんって言ったら、麻衣も返事してくれるの?」
間違ってはいないけれど、『くん』じゃ無くて、『さん』なら振り返るかな? それよりも、莉子さんの声はさほど大きくなかったんだけど、道ゆく人が振り返った。
「麻衣のお陰なのか、仙台に来ても、僕にも声かけてもらえる事増えたよ」
そう言って、嘉くんはにこにこと笑顔を振り撒いて、振り返ってくれた女性に手を振った。その瞬間、黄色い悲鳴があがる。仙台でも、知名度があがっている。私も気付かれちゃったので、軽く手を振った。
「川村さーん、Mother portの夕焼けゆずネードおすすめですよー!」お、夕焼けで私におすすめしてくれたのかな、若い子たちが、エスパルの三階を指さして、教えてくれた。私はありがとう、と返して手を振った。
「暑いし取り敢えず、駅に入りましょう」
「Mother portにする」
「今、彼女たちがおすすめしてくれたの?」
「うん、気にならない? それに、コーヒー屋さんだし、コーヒーでも良い」
嘉くんも沖さんもそれで、良いのか了承してくれた。お店の前のPOPを見て、ああと納得した。嘉くんも気付いた様だ。前に遥くんが持って来てくれたお茶だ。あの時は、ホットだったし、広島県産のレモンを使った。これは、アイスでゆずを使う様だ。だから、ゆずネードなんだね。
バラフライピーティーは、青いので、ゆずを入れると化学反応で、赤に変わる。なので、夕焼けをイメージしたのだろう。
「僕としては、ここは、僕から麻衣に変わる表現が良いな」
「青から紫ですか」
「うん」
相変わらず仲良いわねーと、後ろの莉子さんが呟いている。いやいや、これいちゃついてないよね?
「バスクチーズケーキ、これ遥くんに送ったら、羨ましがられる?」
「それ、最近、絵美以外にもやるね」
「絵美と遥くんだけかな。絵美は食べた事あるかもしれないので、送ってもつまらない」
「あはは、絵美かわいそ」
『Mother port』は地元に本店があるので、飲んだり食べたりしているだろう。それにこのゆずネードは、絵美が絶対に喜んでアクスタと一緒に写真に収めているやつだ。
私は流石にアクスタとは撮らないけど、SNSにあげたら好評でした。仙台や気仙沼まで行かないと飲めないのを残念がっていました。期間限定らしいからね。嘉くんは今日は瀬戸内レモンのレモネードでした。えっと、これ嘉くんの地元の味に入るのか?
2025/07/08 活動報告掲載




