ジューンブライド
咲子さんから送られてきたのは、咲子さんのお兄さんの娘さんの結婚式の写真だった。咲子さんの実家のお兄さんは震災後は岩手県の一関市に住んでいて、津波の被害は免れたらしい。その後、高台に移転した時に、一緒に住む様になったそうです。私も何度か会った事がある。
咲子さんのお兄さんは私よりも三つ上なので、莉子さんたちと同い年だ。娘さんが生まれたのが、杏が生まれた年なので、杏と数ヶ月違いの同級生だ。それが、もう結婚となると、咲子さんに、「あんた、彼氏の一人や二人いないの?」って言う家族LINEのメッセージが飛んで来て、悠兄に「彼氏なんて早い」って返されていた。
どれだけ、娘が好きなんだ。それに、突っ込むところ、そこじゃないでしょう、と思う。咲子さんへの「彼氏の一人や二人」発言は良いのか。杏に彼氏が二人出来たら困るのは悠兄だろう。
「男親あるあるだね。賢人も言ってそうだよ」
「あは、賢ちゃんもか」
「賢人は、更に酷いよ。凛だけじゃなくて、幸人の心配もしているからね」
自分みたいな事にはなってほしくないと思っているのかもしれない。だって、賢ちゃんと真理義姉の結婚の話は大変だったって聞いたからね。
「やっぱり、田舎は結婚早いね」
「どうなのかな。早いか遅いかのどっちかなのかな」
子供が少ないと家を継ぐ人が少なくなって、嫁の貰い手がいない、と言った話を良く聞く。その場合はどうしても結婚が遅くなるだろう。早いに関しては、どこも変わらないのではないか。直ぐに離婚するケースも多そうだしね。
「授かり婚とかでは無いみたいだよ」
「ああ、結婚が早いのは、そう言う事か」
「そっか、広島県人って身持ちが固いとか言われているから、ぴんと来なかった?」
「うん、確かにそうだね。姉さんも俺もぶち怒られたからね」
あの時の事は、お義父さんなりに子供たちの事が心配だったんだと思うよ。真理義姉さん、幸せそうだし、これで良かったんだと思うよ。
今回はお祝いは贈る予定は無いけれど、おめでとうは伝えたいなと思う。
2025/06/30 活動報告掲載




