附 東和国体制(名称と説明)
いつもお読みくださる皆さま、ありがとうございます。
遅くなりましたが、ここで現行の東和国の体制についておおまかに説明させていただきます。
少し先の内容も含まれていますが、本編に景が出てきたのでここで載せます。
「そっかぁ」と思ってご覧いただければうれしいです。
今後とも、よろしくお願いいたします。
<東和国の体制>立憲二府二王制
・「東和法典」という憲法のもとに「政府」と「王宮府」が置かれている。
・その二府で決定したことについて日の御子が行使の可否を命じ、月の宮は日の御子の下した命を承認する。
・この体制はおもに両王臨席の議会「朝議会」で取り入れられているが、その他の場面でも取り入れられることがある。
<両王>
・国政における両王の影響力は小さく、朝議会での位置は形式的なものとなっている。今日の両王に求められている役目は、国内視察と国際親善、宮中祭祀。
・統石に宿る精霊「カミ」と契を結ぶことが許された血統の人物。
日の御子:
・二王の一人。朝議会議決をはじめ、決定事項の行使可否を判じ命じることから、「権力の象徴」とされている。
月の宮:
・二王の一人。日の御子の下した命を承認することから、「権威の象徴」とされている。
<政府>八つの省から成る。
・総務省:
政府や国民全体に必要なことを整える。
・産業省:
国内の各産業・労働者の安定を整える。
・外務省:
外交を担う。
・法務省:
憲法と法律の監視、および刑務を担う。
・財務省:
東和国政府の財政を管理する。
・守務省:
東和国の防衛を担う。
・福祉省:
教育や医療・介護を整える。
・祭務省:
政府と王宮府が行うすべての儀式を取り仕切る。唯一、政府にも王宮府にも籍のある部署。
<王宮府>八つの部から成る。
・公侍部:
王族の公務の同行する侍従・侍女。
・内侍部:
宮城の中で、王族の生活を整える侍従・侍女。
・侍医部:
王族の医師団。
・侍師部:
王族の教師団。
・司部:
統石に宿るカミが選んだ王の司となる人物を、すべての国民から捜す役目の者。
津山家の世襲。
表向き、王宮府職員としての籍はない。
・史部:
仕えた代の史書『暁宵照輝録』を編む。
一般に公刊されるものはほかにも編纂委員がいるが、公刊されないもの(神や石の秘密も記したもの)
は、自身ひとりで編まねばならない。
竹富家の世襲。
王宮府に籍を置くことが許されているが、部署についての規則はない。
・使部:
王の勅使を務める者たち。王宮府職員から選出される。
・祭部:
政府祭務省の王宮府での呼称。
両府に属すが、王宮府としての位置づけの方が大きい。
・公侍部と内侍部は、職員を一般からも募集する。
・景が就くこととなる司は、どこの部にも属さず、王の意向で務めを行う場所が決まる。