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パーティー 9

長かったパーティーも終わります


 「とりあえずはサロンの場所を決めませんと」

 「ラスティーク様はどちらがよろしいですか?」

 ロゼールが口に出すとクリュッセルが手をポンと合わせながらラスティークへと視線を移す


 「……そうね、前は西庭園のすぐそばにある個室を借りていたのだけれど……さすがにあの近くには行きたくないわ。かと言って塔側にしても殺風景なのよね……」

 ラスティークが苦い顔をしながらため息を一つ吐く。ウィーナが少し考えてから手を控えめに上げながら提案した


 「そ、それなら東庭園側の個室を借りるのはどうでしょう?確かあの近くには嘗て本好きの令嬢たちの借りていた本棚と机の並ぶ小さな部屋があったはずです」

 『少人数での開催だったのでちょうどいい広さになるかと』と続けるとロゼールは笑顔で賛成する。一方でラスティークは問いかけた


 「ねぇ、その部屋って庭園が見えるの?それに東庭園って午後は人通りは少ないし陽の光も入りにくいでしょう?私、一定量の光が入らないと嫌なのよ」

 「確か2階ですので光は入りますし、花が舞う頃には花吹雪が、動物たちが冬の準備をする頃には色付いた葉が見えるはずです。勿論防寒もされている様なのでよっぽどの事がない限り大丈夫かと」

 ウィーナがスラスラと答えるとラスティークは『ま、まぁ及第点といったところね』と返す。その口調にロゼールは小さく聞こえない程度に舌打ちをして、クリュッセルは素直じゃないなぁ。と可愛がるような笑顔で様子を見守った


 「そういえばウィーナは学内の事情に相当詳しいわね。どうしてなの?」

 クリュッセルがふとした疑問を投げかけると、ウィーナは少し間を置いて答えた

 「……私が入学1年前に王都に来た時、働いてた魔導具店の店主がこの学園の出だったんです。確か23歳の方で、友人がそのサロンを発足させて数年だけあったそうで」

 「へぇ。不思議な縁もあるのね」

 「というか、24歳って確かベル先生やベラ叔……先生の辺りでは無くって?」

 「あぁ、そういえばあの方々はそのくらいでしたわね」

 ラスティークの言葉に思い出したかのようにロゼールが頷くと2人も『そういえば……』と声を揃える

 「ねぇ、貴女。……確かウィーナと言ったわね」

 「え、えぇ、そうです」

 「その魔導具店の名前って何かしら?」

 ラスティークが興味ありげにその話を掘り下げると、ロゼールは頭に地図を描くように考える

 「……Witch magic house です。南の城壁付近にありますね」

 詳細な場所までは思い出さなかったものの、大まかな場所を説明するとラスティークは提案する

 「ねぇ、夏季休暇中に4人でそのお店になにか買いにいきましょう?拒否権は無いわ。そうね、サロンに置く魔導具を揃えましょう。いざとなればあの最低なお父様にアレコレ言い訳して払ってもらえばいいわ」

 「「「えっ!!?????」」」

 3人が声を驚きの声をあげる

 「何かしら?貴女達が“できる範囲ならなんでもする”と言ったのよ?だったら私の言うことを聞きなさい。サロンについてなのだから私の行動に外向きでは最低限合わせなさい」

 ふふん、と言わんばかりに告げるその言葉にロゼールは呆気に取られた後、苛立ちを覚えながら食いしばり、ウィーナはこの先起こるであろうハプニングを想像し不安に駆られ、クリュッセルはデートだと内心はしゃいでいた

 (やった〜!!合法的にデートしてますわ!手繋ぎでき……無いわね。うん。まぁ、ケーキやタルトのシェアが出来れば最高だからそれもお願いしちゃいましょう!)



 こうして、数時間に及ぶパーティーは幕を閉じ、夏季休暇が始まるのだった

はい、長かったですね。無事パーティーも終わりました。本当に長かった……(2度目)

今私は外気温-2°Cのせいで指がろくに動いてませんが、夏季休暇編に入ります。季節外れにも程がありますね。沖縄で書きたいです。今あそこ過ごしやすそうな気温ですしおすし。

そういえば仙台で雪が降ったそうです。それよりも北に住んでるからどおりで寒いわけだ()

みなさまもこの寒くなる季節、私のように指がろくに動かなくならないように暖かくしてお過ごし下さい。


追記:真冬の毛布1枚は自殺行為なのでやめましょう。寒さに震える夜を過ごすことになります。

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