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パーティー 1

今回出てくる食べ物・飲み物

ソタルシ……レモンや柚子のジュース

ウィーネ……白ぶどうのジュース

レティ……≒オムレツ

ノルク……≒コーンスープ


 「うわぁぁ……!!夢に見たパーティーですよ!」

 「ウィーナ、もう少し落ち着きを持って下さいまし!ほら、せっかく髪を整えたのだから乱れてしまっては勿体ありませんわ」

 「ウィーナはこういう場は初めてなのよね?」

 目をキラキラと輝かせながら軽く編み込まれた髪をぶんぶんと揺らしながら辺りを見回す。ロゼールが少し頬を膨らませながら髪をセットし直している横でクリュッセルが問いかけた

 「はい!」

 「パーティーでは基本的に婚約者を探すのだけれど、このパーティーは学園主催の年に2度あるものだからマナーはあってないようなものよ。だから気にせずに楽しみなさい」

 微笑みながらそう言うとウィーナはロゼールが髪を直し終えるのを待つことなくパンの置いてあるコーナーへと一直線に駆け出す。少し迷いながらロゼールがクリュッセルとウィーナを見遣ると、一礼して後を追うようにロゼールもウィーナの元へと駆け出した

 今日は夏季休暇前のパーティー。1日を使って最低限度のマナーだけがあれば誰もが楽しめる。踊るのも歌うのも自由であり、飲食だけをするのも自由。会場は魔法実技場と中央塔1〜2階。華やかに彩られ、行き交う人々の装飾はたくさんの思いや願いが込められていた

 サファイアのネックレスにそっと触れると温もりをほのかに感じる。ロゼールとウィーナと揃いのネックレスは少し離れた所にいても輝きを放ち、2人の存在を知らしめる

 (正直いって、渡した時に受け取って貰えてもこうしてパーティーで付けてもらえるなんて思ってもみなかったな……)

 嬉しくなり頬が薄桃色に染る。クリュッセルは微笑みながら栗鼠のようにレティを頬張りながらノルクを飲むロゼールと呆れたように笑いながらプルームを楽しむ2人の元へとソタルシの入ったグラスを手に歩き始めた




 「ラスティーク様!」

 「……あら?どうかされましたの?」

 不意に声をかけられたラスティークはホワイトダイヤモンドとムーンストーンのイヤリングを揺らしながら振り返る

 いつも以上に冷たく気品に溢れた装いに声の主は一瞬言葉を失った

 「……っ!も、もしよろしければ、この私めと踊っては下さいませんか?」

 手が差し伸ばされる。装飾の真珠から推測するに相手は恐らく国の南に実家があるのであろう

 「……お気持ちは大変ありがたいのですが、私には心に決めた相手がおりますゆえ」

 にこやかに断りを入れると令息はピシリと固まる。彼をその場に残し、ラスティークは中央塔へと向かった

 道中、タンザナイトの装飾が施された手袋を付けたグレイスが食事の置いてある一角を睨みつけていたが、ラスティークは一切気付かずに中央塔へと足を踏み入れる

 ゆったりとした音楽が奏でられ、所々で微笑み合いながら踊る2人組がいる

 壇上へと視線を向けるとアレキサンドライトのブローチを付けたシャラナーダがピーターサイトのはめ込まれた剣を持つガスティンと笑いあっていた

 「……姉様」

 右手側からアメジストのネクタイピンを付けたフィリオスがウィーネのグラスを片手にじっと見つめてきた

 「何かしら?」

 「いくらパーティーだからといって大勢で会長の所へ押しかけないで下さいね?会長もあんな雰囲気ですがそれなりに忙しいので」

 冷たい声でそう告げるとラスティークは視線を外に向ける

 「別に困らせるようなことはしませんわ。ただお話をしようかと思っていただけですもの」

 その言葉にフィリオスが再び口を開きかけた瞬間、後ろから少し強い衝撃が襲った

 「先輩〜!暇です!!もう仕事なんてちゃちゃっとして後はたくさん楽しみましょうよ〜!折角のパーティーですよ!?」

 ネオンピンクスピネルのブレスレットをした青年が泣きつくかのように手を振り回しながら駄々を捏ねる

 「はぁ……イメリード。午後からは自由だろう。それまで我慢できないのか?」

 「え〜……でも……って、あれ?もしかしなくともそこにいるのって先輩のお姉さんですか?」

 「露骨に話題を変えるんじゃない!」

 パッとフィリオスから離れるとラスティークのことをじっと見つめるイメリードに少し後ろに下がると、イメリードは太陽のように笑いながら挨拶を交わす

 「初めまして、イメリード・フォークスと申します。先輩……フィリオス様にはお世話になっております。以後お見知りおきを」

 「まぁ、ラスティーク・ナリュータですわ。今後ともフィリオスのことをよろしくお願いするわね?」

 「姉様!!余計なこと言わないでください!イメリードも笑うな!」

 顔を真っ赤にしながら取り乱すとフィリオスはイメリードを引っ張りながらその場を離れる。その背中をラスティークはくすくすと笑いながら見送った

 そして、1階の中央部まで来たところでラスティーク達はそれぞれで行動することにした。もちろん、各自が気になる令息へのアタックをする為である

 ラスティークは壁際で1人、午後から始まる自由時間までを何度か飲み物を口にしながら待っていたが、どうしても待ちきれずにその場を離れて軽食を取りに向かった

 こんな寒い時期に夏の話です。季節はずれにも程がありますね

 ちなみに各キャラの宝石には意味があるので気になった方はぜひ。装飾品に意味は特にありません。あるのは3人のネックレスくらいです。他の子達は似合いそうなものにしてます

 あとは書けなかったのでここに書く子だと取り巻きずのマニカ・リュースがシトリン、アイリス・ハートがクリソベリルキャッツアイです


↓↓↓作者の近況

 寒いです。さすが東北。お布団が離してくれない時期です。あとはもう白鳥が来てるのでそこら辺の田んぼに出没しそうだな〜ってくらいですね

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