リトルフェンリルとの戦い 後編
改めて体勢を整えた3人は一斉に攻撃を開始した
ガスティンはリトルフェンリルの爪を剣で受け流しながら蹴りを入れ、クリュッセルとラスティークは身体強化を全員に付与しつつ攻撃魔法を一定の距離を保ちつつ放っている
先程まで足止めをしていた精霊たちは左右から定期的に援護として身体強化を使い、効果を持続させたり、攻撃魔法を使用しながら相手の集中の邪魔をしていた
「──ファイアショット!!」
「──ウィンドカッター!!」
クリュッセルとラスティークはそう言って魔法を放つと踏み込み、左右へと回り込み始めた。リトルフェンリルはクリュッセルへと狙いを定めると牙を剥き出し、噛み付こうとする。しかし、ガスティンがそれを阻止するために剣できりつけ、ラスティークは注意を引きつけるために魔法を放つ
「──ウォーターカッター!!」
「グルァゥッッッ!!」
リトルフェンリルは漸く攻撃が効き始めたのか低く吠えるとガスティンとラスティークへと視線を移し、ガスティンへ爪を下ろした
「〜っ!!!」
ガスティンはギリギリのところで身を翻して躱すが、体勢を崩してしまうとそこへもう一度と言わんばかりにリトルフェンリルがもう片方の前足を向ける
(そんな…ここで終わるのか……?)
ガスティンが動けずにいると、クリュッセルがラスティークと同時に魔法を放った
「「──ウィンドカッター!!!」」
勢いよく飛んだ2つの衝撃波はこれまでの比にならない程の威力を持ち合わせており、リトルフェンリルの足は鋭利な刃物で切り裂かれたかのように切り落とされた
「グルゥァッッ!!ギャウルッッ!!」
リトルフェンリルはその痛みから攻撃を止め、前足を戻して苦しむ。その間にガスティンは体勢を整えて剣を握りしめると大きく踏み込んで胴を切りつけ、クリュッセルとラスティークは顔に向けて高威力の魔法を放つ
「──ファイアランス!!」
「──ウィンドショット!!」
赤い炎の槍が風によって青く燃え、勢いが増す。そして、その槍はリトルフェンリルの左目に刺さると近くの体毛を燃やし始め、リトルフェンリルの顔は見る見るうちに焼け爛れていく
「グルァァァゥッッ!!!!!」
ガスティンはその様子を見るとすぐにリトルフェンリルから離れ、魔法を放った
「済まないな。どうか安らかに。──リポーズスリープ」
ガスティンがそう言い放つと、苦しげな唸りを上げながら闘志を抱いていたリトルフェンリルは、一瞬顔を歪めたがその後、安らかな顔をして眠りへとついた
辺りには鉄の匂いと毛の焼ける嫌な匂いが立ち込め、具合が悪くなりそうだったが、まずはリトルフェンリルの身体を纏う炎をスモールレインで消し、精霊たちと共にウィンドで鉄の匂いなどを外へと逃がす
そして、土魔法を利用して洞窟に穴をあけると、そこへリトルフェンリルたちの亡骸を埋めた
「……終わった。のよね……」
「えぇ、そのはずですわ。……体力が足りそうにありませんの……」
「少し、ここで休憩をとりましょう。こんなところではあるけれど、休めるうちに休んでおいた方が良いです」
「えぇ、そうね……」
そして、クリュッセルたちはリトルフェンリルたちとの戦いを終えた場所で休憩をしばらくとり、だいぶ体力が回復すると、手を合わせてからもう一度奥へと進み始めた
どうも、こんばんは。今回はリトルフェンリルとのバトルの終幕でした。次回は洞窟探索です
☆ちょっとだけインフォ☆ (作者からの一言の代わり)
本日投稿予定だったSS4本は全て書き終わりませんでした。すみません。後日、全て書き終えてから一斉投稿したいと思います




