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碧の洞窟


 「何だったんですの……今のは……」

 「恐らくはリトルフェンリルの幼体かと。……確か、この森にはフラパンの他にスノウセルパンやホワイトディアーが生息していたはずだが、四足の獣、しかも狼やコヨーテに近い容貌の種族となるとリトルフェンリルしかない。リトルフェンリルの成体は体長は5mを超えるからな。先程の大きさからするに幼体という事はほぼ確定だろう」

 ガスティンもクリュッセルも緊張から解放されて大きく深呼吸しながら情報の整理をする

 一方でラスティークは、案内していた精霊に問いかける

 「ねぇ、貴方たちは私達を何処に連れていくのかしら?私達はこれから碧の洞窟へ向かわなければならないのだけれど……」

 《    !           ?》

 口をパクパクと動かしながら少年は何かを訴えかけていたが、その声は届かなかった

 「……ごめんなさい、貴方たちの姿は分かるけれど言葉までは分からないの。でも、何か伝えたい事は伝わった気がするわ。もしかして貴方は、大切なモノを護りたいのね?」

 ラスティークの問いかけに少年はこくこくと頷き、もう一度、奥を指さしてラスティークの袖を引っ張り、獣はガスティンとクリュッセルをグイグイと押しながら進んだ









 3人が精霊に案内されている間も茂みから魔物は姿を表したが、興味無さげに左の崖のように切り立った絶壁を登って行ったり、来た道を引き返して行った
















 その後、3人が案内された先は碧の洞窟だった。精霊たちは手や身体を3人から離すと、天井は碧く、空気の澄み切った洞窟内をずんずんと進んで行った。一方で3人は洞窟の入り口付近でぼそぼそと会話を交わしていた

 「まさか、精霊たちが此処につれて来るとは……」

 「ラスティーク様、精霊(あの子)たちは護って欲しい所へと案内していたんですよね?もしかして、精霊(あの子)たちってこの森(ラパンレシの森)ではなくてこの洞窟(碧の洞窟)の精霊だったのでは……?」

 「そんな曖昧な仮定はやめなさい!文献に載っているこの洞窟の精霊は大精霊様よ!子供や獣の姿をしているなんて聞いたことも読んだことも無いわ!」

 「は、はいっ!も、申しわけありません!」

 「と、ともかくふたりに置いていかれないうちについて行くべきだ!急ぐぞ!」

 ガスティンはそう言うと急ぎ足で洞窟を降って行き、ラスティークとクリュッセルは急いで後を追って行った





 ピチョン、ピチョン。と天井から水が滴り落ちる音と足音が反響し、音楽を奏でる。奥へ奥へと進んで行くにつれて緊張が高まっていく。空気は更に冷え、身に付けている防寒具だけでは寒さが防げなくなっていく

 深く深く下っていくのに明るい洞窟は恐ろしくも美しかった



 時折、後ろから獣の咆哮が響き渡り、後ろを振り向きながら、奇襲に備える

 精神を研ぎ澄ませながら更に奥へと進む。精霊たちは獣の声に足を止めて振り向くと人差し指らしきものをピンと指すと何か言葉を発してもう一度奥へ案内を続ける。この事を幾度となく続けていると、今までよりも大きな咆哮が後ろから響き、振り向くと先程よりも大きなリトルフェンリルがそこにはいた

次回、バトル回!先週の教訓を活かしたいです

ここで小話!精霊くん達には顔はありません



↓↓↓最近の作者 (地震のことです)

 いや〜、地震、大変でしたね。皆さんは大丈夫でしたでしょうか?私は生憎、宮城住まいなので揺れが大きくてびっくりしました

 ただ、友人にも怪我人が出なかったので良かったな〜って思ってます。(部屋は散らかりましたが)

 さて、ニュースでは余震に気をつけてくださいとの事でしたが、多すぎて逆に4くらいまでは落ち着くようになってしまいました

 こういうのは危ないので、みなさんも慣れには気をつけてくださいね!

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