街の夜と旅立ち
──深夜:ルメットの街 宿屋 ムクノキ──
三日月が妖しくも美しく柔らかな光で夜空を照らしている
同室に泊まっているクリュッセルはいつもとは違い、静かだ。その事に安堵し、ラスティークは窓から差し込む月の光に誘われて窓辺にあった椅子へと座り、窓を開けるとカーテンが風に靡いて小さくパタパタと音をたてる
その音が止むとラスティークは窓枠にもたれ掛かり、夜空を照らす金色の月を見上げた
少し目を閉じると昼間、クリュッセルに言われたことが頭の中で反響する『きっと太陽の光を受けて輝く銀髪よりも月光に照らされている姿が更に美しいのでしょう』
(……私は貴女へ嫌がらせをしているというのに、どうしてそこまで近付こうとするのかしら……?)
ふとそう思い、スヨスヨと寝息をたてているクリュッセルを振り返り見る
(起きていなくて良かったわ。起きていたら絶対に騒ぐんですもの。五月蝿くて目障りですわ)
すぐにクリュッセルから目を離してもう一度、夜空に輝く月を見つめる
それから数分後、窓を閉めてカーテンを閉めるとベッドへと戻り、横になろうとした
しかし、何を思ったのかラスティークはクリュッセルのベッドへと近付くと寝顔を見ながら
「……私のこの見た目なんて、権力と血筋が無ければ、忌み嫌われるものだと言うのに。貴女は本当に不思議で変な人ね」
と言うと髪の毛を1束手に取り、毛先へと唇を落とそうとしたその瞬間、ラスティークはハッとして距離を咄嗟にとると一瞬のうちにベッドへと入り込んだ
(い、い、今、ワタ、私は一体何を……!?)
布団を頭から被り、中で顔を覆い隠しながら自身のとりそうになった行動に赤面する
(こ、これじゃあ、私、クリュッセルのことをすすす、すす、好きって…こ、ことになるのではありませんこと!?)
そして、その行動の意味を思うと心に芽生えたその感情に蓋をしようとするが、どうしても忘れる事が出来ない
(い、今はとりあえず、眠りましょう。そうすれば忘れるかもしれませんわ!そ、それに、クリュッセルも眠っていたんですのよ!そう、それならば私が忘れてしまえば何も問題などありませんわ!)
そう自分に暗示をかけながらラスティークは記憶を失くすために必死になりながら目を瞑ると、次第に眠気が襲い、ゆっくりと意識が沈んでいった
翌朝、クリュッセルはスッキリと目を覚まし、同室に寝ていたラスティークも5分後に目を覚ました。ラスティークはどこかソワソワとしていたが、その様子を見るとクリュッセルは
(推しのソワソワ顔いただきました!ありがとうございます!)
と、心の中のアルバムに永久保存して鍵をかけていた
その後、2人は朝食を摂るために食事処へと向かい、既に起きていた人達やクリュッセル達の数分後に来た全員で朝食を摂った。そして、全員が荷物を持ち、宿のチェックアウトを済ませると昨日と同じように馬車へと乗り込み、ルメットの街を後にして、もう一度北へと向かったのだった
どうも、花弁阿奈羽です。今回はラスティーク様のメイン回です!自身の感情に違和感を感じ始めたラスティーク様、可愛くかけているでしょうか?
さて、次回は馬車移動中のラスティーク様とクリュッセルの数日間です!今度こそもうちょっと長くかけるように頑張ります!
↓↓↓作者からの一言 (ではないし読まなくていいです)
最近、めちゃくちゃハマっているゲームに初課金しました。いや。怖いね。月二千円って思ってたのに気がついたら六千円以上使ってました((((;゜Д゜))))
つまり、課金は怖いので普段から大金を持ち歩かない!ってことをして廃課金に気をつけたいなとおもいました。
みなさんも課金のし過ぎには注意して下さいね!(小説関係ない)




