愛しい貴方よ傍にあれ
あしたも あなたに あいたくて
いつでも いかした いいおとこ
うつろな うなじを うしろから
えつらく えらびて えんてんか
おおらか おおきい おとこだて
からたち からだに からませて
きみから きすして きついやつ
くれない くちびる くるわせて
けうなめ けんらん けそうする
このひも このみを こがしつつ
さそい さそわれ さみだれる
しとね しつづけ しわがれて
すいて すかれて すりきれた
せっき せかして せのびして
そっと そろえて そばにおいでよ
■□ ■□ 原文 ■□ ■□
明日も 貴方に 逢いたくて
いつでも イカした いい男
虚ろな 頸を 後ろから
悦楽 選びて 炎天下
おおらか 大きい 男伊達
枸橘 身体に 絡ませて
君から キスして キツいやつ
紅 唇 狂わせて
希有な目 絢爛 懸想する
この日も この身を 焦がしつつ
誘い 誘われ さ乱れる
褥 し続け 嗄れて
梳いて 梳かれて 擦り切れた
節季 急かして 背伸びして
そっと 揃えて 傍においでよ……
■□ ■□ 意訳 ■□ ■□
明日もあなたに会いたくてたまらない
いつだってあなたはイカした男だから
でも貴方の後ろ姿はどこか虚ろ……だから後ろから……
悦楽を目指して選ぶの 炎天下でも
どこまでも大きいあなたの……
枸橘の花をこの身に絡ませるように
あなたから口付けが欲しい
まだ、どうにか紅さを保つ私の唇を狂わせるように
ぎらぎらと輝くあなたの目にどうしようもなく身体が昂ってしまう
だから今日も……私の身を焦がして欲しい
誘うこともあれば誘われることもある
抱いて抱かれての関係を続けるうちに私たちは歳をとった
お互いを慈しむうちに身も細くなってきた
終わりの時が迫ってくると……つい背伸びをしてしまう……
身の丈をそろえて、等身大の自分で……傍においでよ……