表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

愛しい貴方よ傍にあれ

作者: 暮伊豆

あしたも あなたに あいたくて


いつでも いかした いいおとこ


うつろな うなじを うしろから


えつらく えらびて えんてんか


おおらか おおきい おとこだて




からたち からだに からませて


きみから きすして きついやつ


くれない くちびる くるわせて


けうなめ けんらん けそうする


このひも このみを こがしつつ




さそい さそわれ さみだれる


しとね しつづけ しわがれて


すいて すかれて すりきれた


せっき せかして せのびして


そっと そろえて そばにおいでよ




■□ ■□ 原文 ■□ ■□


明日も 貴方に 逢いたくて


いつでも イカした いい男


虚ろな 頸を 後ろから


悦楽 選びて 炎天下


おおらか 大きい 男伊達




枸橘 身体に 絡ませて


君から キスして キツいやつ


紅 唇 狂わせて


希有な目 絢爛 懸想する


この日も この身を 焦がしつつ




誘い 誘われ さ乱れる


褥 し続け 嗄れて


梳いて 梳かれて 擦り切れた


節季 急かして 背伸びして


そっと 揃えて 傍においでよ……




■□ ■□ 意訳 ■□ ■□


明日もあなたに会いたくてたまらない


いつだってあなたはイカした男だから


でも貴方の後ろ姿はどこか虚ろ……だから後ろから……


悦楽を目指して選ぶの 炎天下でも


どこまでも大きいあなたの……




枸橘の花をこの身に絡ませるように


あなたから口付けが欲しい


まだ、どうにか紅さを保つ私の唇を狂わせるように


ぎらぎらと輝くあなたの目にどうしようもなく身体が昂ってしまう


だから今日も……私の身を焦がして欲しい




誘うこともあれば誘われることもある


抱いて抱かれての関係を続けるうちに私たちは歳をとった


お互いを慈しむうちに身も細くなってきた


終わりの時が迫ってくると……つい背伸びをしてしまう……


身の丈をそろえて、等身大の自分で……傍においでよ……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 言葉のテンポも素晴らしいですが、凝縮された二人の男女の一生というのがとても魅力的です。 お互いが想い合って、最後の時まで寄り添い合う…。 なんて素敵な一生なのだろうと思います。
[一言] エロさもあり、ちょっぴり切なさも感じますね。 あれ? なんで切ないんでしょうね……?
[一言] そうやって素敵に老後えをたのしみたいですね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ