表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
フラれた秀才は最高の器用貧乏にしかなれない  作者: 他津哉
第三章『未来のための喪失』編
52/111

第51話「私たちの新しい日常」

大変お待たせいたしました。カクヨムさんで三章が終わりましたのでこちらで投稿を再開します。

 清々しい朝だ。日は登り始めたばかり私はカーテンを開けると空を見る。雲一つない快晴の空に満足すると私はジャージに着替え家を出た。いつものコースを走り、少しベンチで休憩するとすぐに家に引き返し着替えると通学路を外れ駅方向に向かう。


「さて、では行きましょうか……」


 少し遠回りだが今日からはこの道が通学路になる。そして駅方向と学院方向にそれぞれ別れる道に彼女は居た。朝の陽光に輝くアッシュブロンドの髪とヘーゼル色の瞳、そして制服を押し上げる胸部と均整の取れたプロポーションまさに美少女と呼ぶに相応しい存在がそこに居た。


「おはようございます。お待たせしました狭霧」


「おはよ!! 大丈夫。そんなに待ってないから、じゃあ行こっ!! 信矢!!」


 そう言って私の横に並ぶと二人で通学路を歩く、あの学院で体育館の騒動から既に五日が経っていた。連休明けにすぐに学院に行こうと思っていた私にドクターや七海先輩は最低でも三日休むように言われ、さらに私を治療した顔見知りの医者には一週間は休めと言われたので間を取って五日休む事にしたのだ。


「久しぶりの登校、少し緊張しますね。さて我が学び舎はどうなっているか」


「意外と騒ぎになって無かったよ? やっぱり連休中だったから……でも運動部だから私たちスポーツ科では凄い騒ぎになってたよ。逆に特進科なんて興味無いみたいだし、普通科でも部活してる子とそうじゃない子で温度差凄いって聞いたよ」


 なるほど、確かにあれは体育館と武道場とその付近の部室棟だけの騒ぎだった。意外と知られて居ないのか……それともあの二人、主に七海先輩による圧力が効いたと見るべきか……。


「それよりそろそろ校門前ですよ? 覚悟は出来ましたか?」


「少し、いや凄い恥ずかしいよ……けど行けるはず!!」


「無理なら私は先に行きますけど?」


「やるっ!! この間言った事は本気だから!!」


 そう言いながらも顔が真っ赤な狭霧を見ながら私は五日前の病室での出来事を思い出していた。


 ◇


「あなたから……信矢(第三)からシン(第一)を取り戻す!!」


「私から彼を……なるほど、それで具体的には?」


「そ、それは……」


 やはりここは考え無し……さて、どうしますか?狭霧?そう思って薄く笑みを浮かべていたら横合いから愛莉姉さんが声をかけてきた。少し声が固いようで警戒は解かれていない悲しいですね。


「良いか? シン坊……いや信矢と呼んだ方がいいのか?」


「どちらでも構いません愛莉姉さん。別たれたとしても、この身にはアニキや皆さんとの日々、そしてあの時の戦いの記憶が無ければ私は今日まで戦う事が出来ませんでしたので多大な恩が有ります。そして私たち三人は今や記憶を完全に共有して存在しています」


「脳みそが三つに別れてるとかそう言うんじゃねえんだよな?」


 愛莉姉さんがこちらを探るように言う。狭霧も気になっているのか私を睨みつける。本人は真剣なんだろうが可愛いだけだから困ってしまい自然笑みが零れる。


「ふっ、そうではない……とは残念ながら言い切れません。なぜなら私自身が理解して居ないからです。その辺りはドクターに聞いて頂けると」


「ふむ、では解説しよう。すまない。分からん!! 彼の精神構造を解明することが私の長年の研究、いや夢を掴む事に繋がるのだが実はほとんど分かっていない」


「えぇ~……二年間もやって分からないんですか~?」


 狭霧が不満気に言うと七海先輩が半笑いでキレそうな笑みを浮かべたので咄嗟に私はフォローに入る。愛莉姉さんも気付いたのか苦笑している。


「狭霧? 研究とは時間がかかるものでドクターはむしろ僅か数年で新薬を作るほどの素晴らしい天才なんだよ? その上私のこの精神構造を研究されているんだ。普通の人間にはまず無理な芸当なんだ」


「そうなの? でも信矢が言うなら凄いんだろうな~」


「いやいや、信矢、実際は竹之内さんの言う通りさ。趣味で研究をしているだけだからな、確かに二年経って試験薬しか作れないのは痛恨の極みだな」


 そう言いながら頭をかいているがこの天才はとんでも無い事を言っている。まずは人間の脳の構造なんて基本は何となくどこが動いているかが分かっていればいい程度の曖昧な事しか分かっていない。より精緻なことも研究者間では分かってはいるが一般的な段階では全容の解明などはまだまだ先だ。


 そんな分野を研究しながら論文を執筆して片手間に私の試験薬を作っているだけでも驚異的なのに七海先輩の実家の千堂グループの研究も手伝っているからもはや神の御業と言っても過言では無い。そりゃ授業も出ていないはずだと、ここまでを狭霧に説明する。


「ほへ~……なるほどね……なんとなく凄いのは分かったよ!!」


「ええ、狭霧、あなたはそのままでいれば良いんですよ? と、言う事なので七海先輩どうかこの件に関しては平にご容赦をお願いしたく……」


 私は出来る限り噛み砕いて分かりやすく説明すると狭霧は分かったような顔をして欠片も理解してないであろう態度で納得した。そして七海先輩にすぐに向き直りご機嫌伺いする。


「大丈夫です……ふふっ、どうしてでしょうか第一《中身》の時よりも、やはり今のアナタの方が色々扱いやすくて自然と笑いが出てしまいます。そして具体的にこれからの後処理の苦労を考えるとアナタに何かペナルティを課したくて仕方ないわ」


 うわぁ……ガチギレですねこの人……後処理? 何かあるのだろうか、そう思って七海先輩の方を見ると彼女は珍しくため息をつきながら話し出した。


「もちろんアナタが大暴れした後処理です。中学時代の二年分の記憶を話して忘れているようですが今は高校生活のGWの後半です。つい数時間前までアナタは体育館で私の部下や因縁深い相手と大立ち回りを演じていたのですから」


「そう言えば、やはり頭が少し追いついて行きませんね。あのクズ連中を一掃した後に私が奴に不覚を取り、代わりに第二《災害》が復活して撃退、しかし今度は七海先輩の黒服たちと戦い、最後は愛莉姉さんに鎮圧された……そして第一《中身》に自我変更エゴチェンジが強制的に起こり、今こうして私に戻った……と」


「戻ったんじゃなくて”変わった”だから、そこんとこ勘違いはしないでよね? 信矢」


 これは、存外にへそを曲げているようだ。ところで気になったが彼女、狭霧は私の存在を”信矢”そして本来の人格の彼は”シン”と呼称する事に決めたようだ。


「なら第二をなんと呼ぶんですか?」


「あんなの”アイツ”でじゅうぶんよ!! ”あんた”とか”お前”とかテキトーで」


「そうですか……ま、ある意味私の待遇はそれで良いのかも知れませんね」


 彼にはヘイトを稼いでもらいましょう。少なくとも言動はともかく彼の暴力性は驚異なのは変わらないし、彼の存在が無ければこのような事態は起きなかった。だが私の生まれた経緯を考えたら色々複雑だ。


「話を戻しますね。つまり春日井くん達に因縁のある彼ら、見澤一派と部長の枝川なのですが素行がかなり悪く、見澤と二名、つまりあなたにイジメをしていた三人は両親や親族からも厄介者扱いされていたようです。有能な弁護士が彼らの醜聞を煽りに煽った結果でしょうね?」


「弁護士って……パパ……じゃなくて父さんが?」


「ええ、リアム・バーネット氏は本国よりも先に日本で弁護士資格を取得していますからね、しかも三回目で合格とは素晴らしい人材ですね」


 凄い、司法試験を三回でしかも日本語が堪能で理解しているとは言え問題や論述は全て日本語なはず……それを三年で突破したなんてリアムさんはやっぱり凄い人だったんだな。


「え? 一発合格じゃなかったんだパパ、まだまだね!! ふふん!!」


「さ、狭霧……うん。君は何も知らなくて良いんだ……」


「え? オメー弁護士ってなるだけで凄い難し――「愛莉さん? 話も進まなくなるので続きを話しますね?」――――お、おう……」


 七海先輩の説明は続く、どうやら見澤一派は中学校時代も素行が直る事が無かったので一家は彼らを見捨て全寮制の学校に突っ込んでどこかに引っ越したようだ。育てられなくなったから捨てるとかペットじゃないんだから、そんな親なのだから子もあのように育ったのだろう。


「その後、高校で枝川と知り合って子分になった後に他校試合や寮などで度々問題を起こし次に問題を起こした場合はボクシング部自体が廃部になり彼らは退学の予定だったそうです」


「相変わらずどうしようもない連中だったんだ……ほんと最低、あいつらさえ居なければ私は今頃シンと……」


「ま、アタシらと会わなかった未来となると少し複雑だけど、本来あんた達二人は普通に青春を謳歌してたはずだからね。こんな傷だらけの暗い青春じゃなかった」


 七海先輩の話に狭霧と愛莉姉さんがそれぞれの感想を漏らしている。どちらも分かる、分かってしまうから返答に困ってしまう。


「なのでここに来る前に佐伯に指示しておきまして彼らボクシング部で特に問題のあったその四名は行方不明になって頂く事になりました」


「「「え?」」」


「いえ、ちょうど千堂グループの海外で買い取ったアルゼンチンの鉱山の人手が足りないのでそちらに出荷する事に致しまして、あちらの学園関係者と彼ら四人のご両親にはお見舞金を渡して承諾書を書いて頂きました」


 そこまでやるのか……だがかなり安堵した。色んな意味で彼らはもう日本に戻る事は無いのだろう、そして目の前の七海先輩の権力の大きさに改めて驚愕していた。

 ただ愛莉姉さんは納得していた様子だし狭霧に限っては「当然だよね」と言っていて意外と女性陣の方が逞しくてそこは笑いそうになった。


「だが七海にしては優しいな。前に逆らった他企業の幹部なんて無人島に支社を作って幽閉したからな。あの時よりかはマシなんじゃないのか?」


「ありましたね、ですがあれは仁人様……ふぅ、いけない。また脱線するところでした。とにかくあの四人については明日にでも船で出荷されるので問題はありません」


「そうですか。ありがとうございます……と言うべきなんでしょうか」


 やはり自分の手で最後まで蹴りを付けたかった気がするけどそれは感傷でありワガママなのは自覚している。後は体育館や武道場で起きた事は完全に口を封じるのは不可能なのでバスケ部やボクシング部や柔道部などの当事者には、見澤一派の犯行をある程度認めた上で適切な処分が下されたと嘘の情報を公開し、学院から治療費とお見舞金が支払われる。これは七海先輩のポケットマネーらしい。


「問題は……狭霧さんのご友人の二人ですね」


「え? 凜と優菜が? どうしてですか?」


 やはりか、と私は思ってしまった。彼女たちは私を、いや正確には第二を見てしまっている。当然に疑問に思っているだろう。七海先輩もその辺りを懸念しているようで話を続けた。


「もっとも春日井くんが錯乱していたとも言える状況なので、ごまかす事も可能だとは思いますが、何かの拍子で自我変更などの秘密が漏れたら芋ずる式に今回の事が発覚する可能性も有ります。なのでここで二人への対応を決めたいのです」


「じゃあ全部話しちゃえば良いじゃない……ってダメなんですか?」


「狭霧、もしそれをした場合は彼女らも今後何かある度に巻き込まれる可能性が高まります。それでも良いのですか?」


「え、それは……良くないよね?」


 こっちを見て確認をしてくる狭霧に私はなるべく自然に笑って答える。作り笑いもすっかり上手くなった。去年までは無表情で恐ろしかったらしい。


「私は構いません。狭霧はどうしたいのですか? あなたの選択を尊重します」


「私は嫌かな、友達は巻き込みたくないよ……あと信矢の、シンの秘密とか絶対に他の女に教えたくない!!」


「なるほどな。それに関しては同意しよう竹之内さん。信矢の秘密がこれ以上漏れるのは私としても問題だと考えている。その上で信矢と君に提案だ。どうだろうか君ら付き合ってみないか?」


 ドクターの話はこうだった、こちらとしては私がこのまま日常生活を送りなが徐々に入れ替わり最終的に完璧な私になるのがベストだと考えている。

 しかし狭霧や愛莉姉さんたちは第一の主人格であるシンを元に戻したい。ここに両者に最大の対立が生じている。それを一気に解決するためには私と狭霧にカップルになれと言うのだ。え? 何を言ってるのか理解できない? ああ、私にも理解は出来ない。


「私、シンと体だけの関係なんて嫌です!!」


「さ、狭霧。表現、表現がかなりマズイから、ここは落ち着いて……」


「だってこのままじゃ、心が伴わないで体の関係だけで結婚するんだよ!!」


 相当混乱してるなこの幼馴染。取り合えず落ち着かせないといけないが、この天才とんでもない爆弾を落としてくれた。見ると七海先輩が私をからかう時のニヤニヤした笑いを浮かべている。あれは心から楽しんでるやつだ。


「うん。落ち着こう狭霧。まず結婚はしないからね? 付き合うだけだから」


「そんな……私とは結婚しないで体だけの関係が狙いだったの!? シンがそんな人だったなんて……最っ低!!」


 ふっーっとまるで猫みたいにこちらを敵と認識して愛莉姉さんの後ろに隠れて威嚇している。可愛い……あそこまで照れた狭霧は久しぶりに見た。だが今はそれどころではない。


「説明!! 説明を求めますドクター!!」


「ああ、済まなかった。正確には付き合っているフリをして欲しいのだよ。つまりは疑似カップルだ。これには色々な観点から今言った二つの問題を解決できる可能性が高いと考えている、要点を言うと一つは信矢のストレスの耐久度を上げる事によって自我変更を起こさなくすると言う点がある」


「はいはい!! それだと信矢側にしか得が無いと思っ――「狭霧さん? 今は仁人様がお話をされています。静かに、そう静かにしましょうね?」――分かりました」


 七海先輩に優しく睨みつけられただけで上下関係が決まったように愛莉姉さんの後ろから吠えていた狭霧は目線を下げてドクターを見ると「続きお願いします」と言ってシュンとしていた。


「ああ、ではご要望にお応えして竹之内さんのメリットだ。さっきも言ったが第三の信矢がストレスを最も感じるのは竹之内狭霧、君との接触だ。つまり君が日常的に過負荷をひたすら与えていれば自我変更を起こして第一、君の言うところのシン君が出て来ざるを得ない状況になる。第二はメガネがある限り出て来れないからね」


「…………な、なるほどぉ……?」


「へ~、そう言う事か……信矢にとっては耐久度を上げる訓練てかストレス耐性の特訓みたいな感じで上手く行けばそれで問題無し。ただそれに信矢が耐えられなくなった場合は本来の人格のシンが出て来ざるを得ないからこっちの狙い通りに狭霧の勝ちになるってわけかい?」


 狭霧はやはり半分も理解してないが、愛莉姉さんはキチンと理解したようだ。なるほどそれで付き合う……いや付き合うフリか、彼女が違和感無く常に私の近くに居る環境を無理やり作りだすと言うわけだ。その点を七海先輩が狭霧に面白おかしく説明している。


「つまり狭霧さんは色仕掛けで、あのすました顔の春日井くんを悩殺してやれば本来のシン君の方の人格が我慢し切れずに呼び出されてしまうと言うことです」


「え? そんな事でシンは戻るんですか? 先輩? でも確かにシンはムッツリスケベだし、巨乳好きだし……有るかも!!」


「いや、だいぶ大雑把な上にかなり恣意的な表現が……。いや、だが確かによりストレスを与える行動の一つに色仕掛け、そこまで行かなくても一般的なカップルたちのする行為が今の信矢には効果があるな」


 そうなのだ。ES276を飲んでいない今の私では地味にキツイ。だから真っ先にメガネを付けたのだ。それとムッツリスケベでは無い!!耐性が低く周りを不快にしない配慮をしているだけだ。


「ふぅ。それで狭霧? どうしますか? 私にとってはここで大人しく諦めてもらいたいと思ってます。もちろん第一の彼もね?」


 答えなど分かり切ってるのにそれを問いかける私と内側でもっと言ってと第一の彼が言う。いや、お前自分で言ってくれないかな? とか凄いストレスがかかってしまったのだが、彼女は愛莉姉さんの背中から出て来るとこっちを見て言った。


「わたし、絶対に諦めないから!! そ、それに私の魅力で信矢なんてイチコロなんだからっ!! だから付き合って!!」


「分かりました。では次の登校する時から私たちは恋人同士です。よろしくお願いしますね? 狭霧?」


 七海先輩がすんごいニヤニヤして愛莉姉さんは半分諦めたようなどうすんだコイツらみたいな苦笑いを、そして全て自分の思い通りに行ったと思ってルンルン気分でノートPCをカタカタするドクター。こうして私たちの新しい日常が始まる。



 ◇



 と、ここまでが病室であった事だ。ちなみに今目の前の彼女はフリとは言え人生初の恋人同士の関係に色々と挙動不審になっていた。


「いつも通りの私たちで問題は有りません。行きますよ? それとも怖気づきましたか? バスケ部のGGさん?」


「うっ、それ禁止!! 信矢だけはそれ絶対に言わないで!! それ本当に嫌なんだから!! もう行くよ!!」


「ええ、では手を出して下さいね?」


 遠慮がちに出された手を握ると私は彼女と歩き出す。これが私と狭霧の新しい関係のスタート……そして更なる困難と障害の始まりだった。


「ね、信矢?」


「何ですか?」


「絶対に信矢を私に夢中にさせてあげるからね!!」


 だけどこの時の私はそんな事など知らずに目の前の無邪気な彼女の笑顔に癒されながらも頭痛に悩まされるという二律背反を味合わされるのだった。

お読みいただきありがとうございました。まだまだ拙い習作でお目汚しだったかもしれませんが楽しんで頂ければ幸いです。読者の皆様にお願いがございます。


こちらの作品は習作なので誤字脱字のご指摘などして頂けると作者は大変喜びます。どうしても誤字脱字を見逃してしまうので皆様のご協力をお待ちしています。また些細なアドバイスなども感想で頂けると助かります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ