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神聖の転生者  作者: 薄明
第3躍 ~中学生時代~
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第13話 クラブ紹介

閑話のスピードが遅くなってきていますので、閑話1よりもいろいろ長くなります。閑話が途中なのに100話に到着してしまう可能性もありますが、すいません。

次の時間は英語だった。


1組にいる颯太に会いに行くと、1時間目が英語だったらしく、先生の感想を愚痴ってきた。こいつ、そんなキャラだったっけ?


「英語は加藤先生という方が担任だったんですが、その方がですね〜、むちゃくちゃだるそうに腕組んで喋るんですよ。こっちまで怠くなるぐらいでしたよ。怠惰ですよ。」


「お前、そんなキャラだったっけ?」

「何の話ですか?」


「いや、すまん、なんでもない。」

「あ、そうですか。」


そのまま重要性もない話を続けていたら、予鈴が鳴ったのでクラスに戻った。

すると、カミが話しかけてきた。


「お前、クラブはどうするんだ?」

「う〜ん、そうだなあ。武道の部活ってあるか?」


「ブドウの部活?そんなもんあるわけないだろう。」

「違う違う。武道だよ、剣道とかそういうの。」


「ああ〜〜〜。」

「合気道とか剣道とかやりたいんだけどな。」


「なんで武道なんかやりたいんだ?」

「ちょっとね。」

含みがある言い方をすると、カミは少し眉を寄せた。


「ふ~ん。まあ、どうせ、もうすぐクラブ紹介があると思うからそれ見てから決めようぜ。この学校、結構珍しいクラブあるらしいし。」

「へぇ~」


「女子更衣室覗き部とか。」

「はいはい。てめえの欲望に、俺を、付き合わせるな!」

掛け声とともにこかそうとすると逆にこかされた。


「俺だってやられてばっかりじゃねえぜ。」

だが神村も盛大にこけ、それとばかりに飛びかかった正弘に馬乗りにされた。


と、そこで教室のドアが開き、加藤という先生が入ってきた。

「何をやっているんだ、君たちは?」


「「すいません。」」

「授業、始めるぞ~。級長、号令!」

「起立、気を付け、礼!」

「「「「お願いします。」」」」


「おねがいします。」

「着席!」

少し間が開いてから、加藤という先生が自己紹介を始めた。


「Good morning everone.My name is Syosuke Kato. I was born in Japan, but when I graduate from kindergarten, my family moved to French. And I went Japanese school in Paris.When I graduate from elementary school, I came back to Japan.And I have lived in this town since then. 」


てっきり日本語で自己紹介するとばかり思っていたクラスは面食らった。

これぞ「あくてぃぶらーにんぐ」とかいうやつなのか。


「みなさんおはようございます。私は加藤昭典といいます。私は日本で生まれましたが、保育園を卒業するとともに父親の転勤でフランスに引っ越しました。そして小学校卒業とともに日本に戻ってきました。」


ご丁寧に日本語訳付きの自己紹介を終えると、彼は一枚のプリントを配りだした。文面から推測するに授業の受け方の注意のようだった。他の先生は到底やらないことまでやるこの若い教師に正弘は好感を抱いた。すごい熱心な先生だ。


「じゃあプリント見てください。この授業で心がけてほしいことを列挙しました。一番を見てください。まず・・・。」

 あまりに話が長すぎて、後半なにも覚えていなかった。これが颯太が言っていた『うざい』ってことか。








休み時間、颯太が襲撃に来た。


「どうでした?加藤先生の授業は?」

開口一番に飛び出す疑問形。


どうやら前の授業から温めてきた質問らしい。

「確かに話が長かったけどお前がいうほどウザくはなかったぞ。」

そういうと彼は目を丸くした。


彼の反応に驚き、正弘は質問をぶつけた。

「そんなに驚くことか?」


「ええ。あの先生の喋るときの格好、すごいむかつきませんでした?ほら、ホワイトボードに体重を乗せて・・・」

「普通だったような気がするけどな。」




休み時間の10分と言うものはあっという間に過ぎ去るものだ。次の授業の準備があるからと自分の教室に戻っていった彼を見送ると、さっきの授業を思い返した。


空腹を堪えての3時間目、4時間目を超えて、昼休みになった。

ちなみに5,6時間目はクラブ紹介らしい。


何に入ろうかな?水泳部でもいいかもな。


武道がやりたいと言ったことなどすっかり忘れている正弘であった。


5,6時間目


全員、講堂に移動させられた。クラブ紹介を行うらしい。学年主任の説明ではこの学校には45のクラブが出来ているらしい。多いな。

各クラブの代表が延々と自分のクラブの良さを語り続け、全員が疲れてきたところ、説明は終わった。


終わった後、神村と海里が話しかけてきた。


「私は、ダンス部か水泳部かな?変態は?」

「変態って言うな!!俺は神村だ!

俺は・・・・・・まだ決めてないな。正弘はどうするんだ?」


「俺は水泳部か武道部かな?」

とは言ったものの異世界部にとても興味を奪われていた。実際自分が異世界に行ったこともあり、見学だけでも行こうかと思っていた。


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