第4話 入学式
やっと始まりました、中学校編。
近々、短編を出したいなあ、と考えています。
なんじゃこりゃ~~~〜〜!?
リアクションが変なことは触れないでくれ。
一つ一つ確認していこう。
まず、この体力。これじゃ、一般人と全然変わらんぞ。ってか、一般人より弱いな。この体の元の体力とイコールだなあ。
これは非常にやばい。
次に、種族が称号になっている件。これはまだ良い。和諧が何かわからんが、アップデートされたと思えばいい。
最後が一番おかしい。魔力が封印されたら、何も使えねぇじゃねぇか。誰がやったんだ?
と思い、☆封印☆をクリックすると、説明文が出てきた。
☆封印☆:次、異世界タグリアに行くときまで神に幼くして魔力を使うのは危険という名目で封印された。主犯は産神、共犯は地球を支配する神セルロバ。
コメント:小学生の時、魔力を使いすぎじゃ。没収!
タグリアにはまた行けるのかな?
それにしても封印とは・・・。没収されちまったのか。残ったのは鑑定だけ。でも実質何もなくなったと同じじゃないか。
おかしくねぇか?
「神」って人の能力、勝手に盗って良いのか?
そんなことより、これからどうやって海里を守れば良いのか。どうせなら、海里の代わりに俺がいじめられようか、高校卒業まで。うん。そうしよう。
ここまで考えたところで、海里が呼びに来た。
「もう帰ろう。ご飯の時間だよ。」
「!もうそんな時間か。本は借りた?」
「うん。借りたよ。」
「一つだけ言いたいことがあるんだ。」
「何?」
「・・・やっぱりいい。」
「気になるよ。」
「忘れてくれ。さ、早く帰ろうか。」
「う、うん。」
話をまぎらわせて帰るのを急かした。
俺がいじめの代わりになるというと、「海里がいじめられたままでいい。」とか言うと思ったからだ。
その後、春休み中に俺がこのことを言うことはなかった。
そして、今後も俺がこうすることはなかった。
入学式を迎えた。
今年は例年に比べ、桜の開花が早かったため、入学式には定番の満開の桜というシチュエーションがなかった。すこし寂しい気もするがただのまぐれだろう。
「大部分はそのままか。」
「そうみたい。でもあの連中は別のところに行かせられたらしいよ。」
「ああ、あいつらか。当然の結果だな。」
茉莉と紘毅のグループはあまりに問題を起こしすぎたので地元にはいけず、どこかの公立に行ったらしい。
「それにしても、ここの制服、ダサくない?」
「いや、そうでもないけど。」
「そうかな。」
納得のいかないような顔をしていたが、体育館に入って颯太と会ったのでその表情もすぐに明るくなった。
30分もすると、親が来てその10分後には式が始まった。出し物や挨拶は色々あったが、すぐに終わり、校長の話も終わった時点でクラス表を見た。
「あ!私とまさは2組だね。」
「颯太は1組だな。」
「はい。クラスは離れますが、これからも適度に仲良くお願いします。」
「ああ。もう守ってやることはできないが、仲良くしよう。」
「・・・?じゃあ、僕はもう行きますね。」
「またね〜。」
この中学では全部で3クラスあり、うち2つに俺の親友がいるという形になっていた。
「さ、俺たちも行こうか。」
「うん。」