第24話 カウントダウン12-8
最近、時間が取れなくなってきてしまったので、ペースダウンします。
2,3日に1回投稿する日もあれば連続の日もあって、一週間ぐらい空けてしまう日もあります。
ご了承ください。
「じゃあ今日は卒業式の練習をするぞ。」
(これで俺は3回目の卒業式か。)
「全員体育館に集まってくれ。」
「今更それを言うかって話だけどな。」
ぞろぞろと体育館に移動する間、いろんな学年の人が見てきた。
二年のとき担任だった先生は彼らを見て
「卒業おめでとう!」
とまで言い始めた。
「まだ卒業してませんよ!」
体育館はひんやりとしていた。始業式や終業式のときはそのまま座らせるのに今日は椅子が出ていた。
「いいか。よく見ておいてくれ。まず呼ばれたら返事をして立つ。そして通路に出てまっすぐ壇上まで上がってくれ。そして一礼。一歩前に出て証書をもらったら一歩下がってまた一礼。そして右を向いて端まで行き、そこから降りて席に戻ってくれ。
一度やってみよう。」
「はーい。」
とはいったものの一度口頭で説明されてもわかりにくく、間違える人が続出した。
「おい、田中君、近すぎだぞ!」
「山田君!一礼忘れてる!」
「山口さん、左じゃなくて右!」
など。
結局2時間かけてできるようになった。この頃の授業はもはや授業ではなく、小学校生活の振り返りタイムになってしまっているので何時間かけても問題はなかった。
「ま、授業がなくなって良かったな。」
「でも授業も楽ですよ。」
(それは小学生だから言えることであって。)
「一週間後に一度通してやるからそれまでに各自復習しておくこと!」
「わかりましたー。」
卒業まで、あと12日
そろそろ終わりを迎える授業も増えてきた。授業の終わり方は人それぞれで中学校の注意をする先生や感涙にむせぶ先生、普段通りたんたんと授業をし、最後に礼をした時に頬に銀の光を伝わせる先生など。十人十色とはよく言ったものだ。
「今日で家庭科の授業も終わりです。拙い授業を受けてくれてありがとう。楽しかったです。君たちは私がこの学校に入って初めてもった学年です。ありがとう。」
と今までの境遇を語る先生。
一つ一つの授業が終わるたび、物悲しい気分になった。
卒業まで、あと8日
あと少しで第2章も終わりますね。閑話2は第3章を書き始めてから投稿すると思います。
が、今は第2章に集中集中!