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神聖の転生者  作者: 薄明
第1躍 異世界転生
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第3話 神と歴史とお誘い

〜〜〜〜〜〜


その夜、寝ていると誰かが話しかけてきた。


「陸よ。私はタグリアの神である”産神”と呼ばれるものだ。お主には”危神”を倒してもらいたい。」

「ええぇぇぇ・・・。そんな・・・・・」

”危神”が誰かは知らないが、非常に面倒くさいことだというのはわかった。


「そのためにも他の能力も授けるので、以後精進しなさい。」


そして、陸の意識は薄れていった。


〜〜〜〜〜〜


(いったいなんだった昨日の夢は・・・タグリア・・だったっけ?)


とりあえずカナティアに聞いてみるか。


「リク様ここですよおお!」


今日から俺の部下になったカナティア。冗談のつもりで行ったのに本当の部下になった。俺に対して様付けとか大変だなあ。俺が強要したのは言うまでもない。


(ホントは友だちになりたかっただけなんだがなあ・・・)


「おーーーす。いきなりだが色々と質問していいか?」


陸はタグリアのことを聞いてみた。


「はあ?そんなの常識でしょ?小学校でなにならってたの?バカなの、死ぬの?」

「うっせえな!俺は言ってなかったが異世界から来てんだよ!!だからこの世界の常識を教えてくれ!」


(そもそもこの世界にも小学校ってあるんだ。言ってから気づいたが異世界人って言ってよかったなのかな?騒ぎにならねえかな?)


と一人で心配していると・・・・


「なあんだ、あなた異世界人なの?なら早く言ってくれたらいいのに・・」

「あれ・・この世界で異世界人は珍しくないの?」

「ていうか、言ったら何かあったのか?」


「いや、初めて会ったし聞いたこともないけど、正直どうでもいいっていうか・・」

何もないのかよ!!でもそれはそれで楽だな。俺が異世界人という情報は誰にも言わないでおこう。こういう反応が返ってくるだけだし。


「そう思ってくれるなら俺も楽でいいよ。じゃあさっきの質問に答えてくれるか?」


「ええオッケイよ!簡単にいったらタグリアの神は500年に一人、人間を作るんだよ。

例えば、1000年前は通称”閃光のマヒト”がこの世界に生まれ、その頃、魔族を集め世界を征服しようとしていた”魔神”を倒したの。

そして、500年前には別名”飛竜マギー”が生まれ、人を亡き者にしようとする”危神”と闘って封印したの。”危神”はただ封印されただけで500余年経つと、”危神”が復活しちゃうのだけど、その時はまた新しい英雄が来て倒してくれると思うわ。」


(うん?・・・・・・”危神”を倒す英雄?・・・・・・それって俺のことじゃねぇか!!!


・・・・・・・いやいやいやいや冷静になれ陸・・・・・・


仮に俺がその英雄だったとしよう。そうすると、”危神”を倒したあとはなんか異名がつくのか。


・・・・・・・・・・”服剥ぎのリク”?・・・イヤだーーーーーーーーー!!!)


いろんなことを考えていたらカナティアが心配してくれた。

「うん?どうしたの?顔が青いけど・・・」


「いや、な、なんでもない。そんなことより、この世界・・・タグリアだっけ?にはどんな国があるんだよ?」

「タグリアにはカルーセル王国、タイウィン帝国、神国、魔国があって、この国はカルーセル王国なんだ。今、私達がいるのは王国一番の発展街でマラーノというの。」


「へえ〜。ちなみに危神とやらはどこにいるんだ?」

「魔国にいるよ!といっても普通の人間には神国、魔国には行くことすらできないよ。君とかは絶対に行けないと思うよ。」

「まじか!」


「まじよ。行きたかったら訓練しなさいよ。その時は付き合ってあげるわ!」

「嫌だよ。訓練なんてメンドイ。」

「ふ〜ん、残念ね。折角あなたと訓練ができると思っていたのに・・・」

「うん?なんか言った?」


「な、何でもないわよ!」

「なにおこってんだよ」

「べ、べつにおこってないし!」


いきなりどうしたんだこいつは・・・


「それでね、王国には”死の恐谷”、帝国には”黒平原”と呼ばれる場所があって、そこはその名の通り、死ぬこともある危険な場所なんだ。

あ、でも、強くなりたいと思う人とか不思議な力がほしいと思う人はそこで訓練すると、今までと比べて、格段に強くなっていて帰ってきて、魔国や神国にも行けるらしいよ。

ってことで、リク様も今から一緒に行こ!」


何が『ってことで』なのかよくわからないけど、嫌だ~~!!


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