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神聖の転生者  作者: 薄明
第2躍 日本転生~小学生時代~
61/231

第12話 実践

8/21~8/24ぐらいまで投稿を休みます。

この回は説明が多いです。

新井に連れられ集合場所に到着した一行は暖かくない歓迎を受けた。


新井は海里と卓真、正弘に前に出るように促し、自ら口を開いた。


「彼らが遅れたのは一つの事件に巻き込まれたからだ。言わなくてもわかるだろう。なあ佐渡、羽橋。」

学年中の視線が二人に集まった。正弘が目を合わせると睨んできた。


いじめっ子に特有の、先生に頼まないと解決できないのかと嘲笑するようなにらみだった。新井は言葉をつなぐよう正弘に目配せし、後ろに下がった。



「おい、佐渡、羽橋。」

突如として口を開いた少年を見定めでもするかのように一斉にこちらを向いたたくさんの目に話した。


「お前らには人間の心がないみたいだな。どこの工場で造られた?」

一部は笑ったが正弘の顔をみてすぐに黙った。


「これで忠告するのを最後にする。お前らが将来困るから忠告してやってんだ。いつまでもこういうことをしてると、殺されることだってあるし、留置所に入れられることもある。そこに入れられたら、もう二度と表舞台に立つことはないと言ってもいい。お前らが人をいじめるのはこれで最後だ!次に人をいじめているところを見たら許さんぞ!わかったな。」


「「・・・・・はい。」」

「さて、一件落着したところで遠泳授業に行こうか。俺についてこい。」

と言い、新井先生は5分歩いたところにある砂浜で足を止めた。




「さあ、着いたぞ。ここから泳いで向こうの岸までいけたら合格だ。」


「泳ぎ方をおさらいしておくぞ。まず、方法は平泳ぎが良いと思う。クロールやバタフライはすぐに疲れるし、背泳ぎは前が見えないからな。で、平泳ぎの仕方は最初に手だけで水を漕ぎ、その後、足を使って、息継ぎをしてから、もう一度手で漕いで、足で漕いで、手を胸元まで戻したときに息を継ぐ。なるべく顔を下に向けて息継ぎをした方がいいぞ。手を胸元まで戻したら、手から足まで一直線になるように伸ばす。これを3秒ぐらいしてから、さっき言ったことを繰り返す。

まあ、一気に説明したが、実践したほうが早いと思うからとりあえず、1列に並んで一人ずつ来い。最初の蹴りは俺の手を壁だと思って蹴れ!今日は25m先まで行ってこっちに戻って来い。


じゃあ、最初は佐渡から来い。そこからは出席番号順でいいぞ。よし、佐渡、まず、海に入ってから・・・・・・」

と先生と俺らは長い説明を終えてから練習に入っていった。





数時間後、午前の授業が終わった。

「さあ、飯を食いに行くぞ。今日のノルマはすべての競技で全員が往復25mできることだ。午後が早く終われば、そこから5:00までなら遊べるぞ。だから、がんばれよ。」

「はい!」





俺達は昼食を食べたあと、先程のところへ戻った。


午後の練習は新井先生が言うに、

「午後からは、バタフライ、クロール、背泳ぎをする。これらは学校に帰ってきてからの水泳でやるので今のうちに慣れておくように。

まず、クロールの説明だが、クロールは2回ずらして両腕を前に置き、水を漕ぐことでできる。息継ぎはどちらかの一回で腕の上に耳を乗せてあんまり上を見すぎると後ろに倒れることがあるので気をつけろ。これは実体験の上で話している。視線は上より少しだけ斜め下を見るぐらいだ。真上に電球があるとすれば、そのひとつ下を見るイメージだな。まあ、少しわかりにくかったかもしれんが、あまり上を見すぎるな、ということが言いたかっただけだ。

もしできるなら一回交代ではなくて2回ずつとか4回ずつの方がいい。あまり呼吸の回数が多いと疲れるからな。ただ無理はしないでくれ。

次は背泳ぎなんだが、背泳ぎはまず、後ろ向きになって力を抜いて、体を水に託すようにするんだ。」

「そんなことしたら溺れちゃうじゃないですか。」


「いや、浮くだけならできるんだが、そのまま進むとなると腕を回さなければならない。腕の回し方は下から上に弾き出すようにすると全然進めないので横に、水面と平行に押さないとダメだ。

最後に、バタフライなんだが、バタフライは非常に難しい。大人でもできない人はいる。まず大事なことは手をいかに回せるかだ。自分がやっていた方法はまず、両足をくっつけてイルカの尾ひれのようにする。そしてその両足を同時に漕ぐというのは変だが、まあ分かってくれ。これはドルフィンキックと呼ばれている。オリンピック選手などはクロールの前、飛び込んだあとこれで進むことが多い。どちらかと言うとこちらのほうが早いんだ。

そして問題は手だ。バタフライは手を大きくかき、後ろに回すことで進む。後ろから持ってくるとき、できるだけ大きく回すんだ。そして大きく、回すためには力強くかくことが必要だ。そのとき、うまくこげないっていうやつは手のひらが下を向いて水に入っていることがある。その場合は横を向けてかけ。」

「先生、わかりません。」


「こういうのは実際にやってみるとわかることだ。そして呼吸は腕を回してきたときに同時に行う。平泳ぎと同じだ。これもできるやつは一回ごとする必要はない。

あ、そうそう。バタフライを泳いだあとは必ず背中のストレッチを忘れずにすること。普段あまり使わない背筋を酷使するから2日目以降、背中が痛くて泳げないというやつが続出するんだ。いいな。背中だけではない。全身のストレッチを忘れるな。泳いでいる途中に足がつることもある。気をつけろ。なんか質問があるやつは俺のところへ来い。

それから絶対寝ること!特に女子!恋バナは程々にしろよ!以上だ。」


「はーい!」


どうも新井先生は感覚派のような人でもあるのかな?『まあ、わかってくれ』が多く出てきますわ。

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